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HOYA(株)【7741】の掲示板 〜2015/04/28

http://news.ameba.jp/20130611-219/
http://media.yucasee.jp/posts/index/13499?la=0002
オリンパス元社長のマイケル・ウッドフォード氏が、日本のHOYAの取締役就任に興味を示していることが11日わかった。HOYAの創業家出身者たちから組織された「HOYA企業統治適正化委員会」の働きかけで、ウッドフォード氏は代理人を通じて「就任を考えたい」と前向きにコメント。同会では、21日開催の定時株主総会に向けて、有力な代表執行役候補者として指名委員会に推薦するという。
■株主提案理由の全文記載が4分の3認められる
 HOYAと同適正化委員会をめぐっては、ここ数年、株主提案によって株主総会の場で戦いが行われてきた。その内容や結果を巡っては、いくつか訴訟にも発展し、すでに、東京地裁(谷口安史裁判長)による原審の決定では、会社が掲載を拒否していた4つの株主提案理由のうち、3つの表現については、株主提案どおりにそのまま全文を掲載することを命じている。
 残り1つについても、同適正化委員会が東京高裁の抗告審に抗告しており、審尋が開かれている。
 同地裁で提案理由の全文掲載が認められた理由としては、現経営陣に都合の悪いとされる事柄について、一方的に要約したり編集したりすることが問題である、ととらえているからだ。
 これまでの体質を変え、材料科学の研究開発と眼科医薬部門への積極投資で、時価総額5兆円を目指すことができる経営陣を立てたい、と同適正化委員会は考え、マイケル・ウッドフォード氏を推薦するという。
 ウッドフォード氏と言えば、オリンパスの社長だった2011年に、同社の10年以上の長きにわたる粉飾決算を明るみにしたことでも知られる。
■医療機器分野での実績も
 英国労働審判所で、オリンパスがウッドフォード氏に対して、当時約12億円を支払うことで両者は和解している。一連のオリンパス騒動からはすでに距離を置いたウッドフォード氏は現在は、家族のいる故郷の英国で過ごしている。
 オリンパスの社長在職時に、いくつかの取引が奇異に映っていた。まずその一つが英医療機器メーカーのジャイラス。当時2150億円で買収したが、フィナンシャルアドバイザーを務めた代理人に対して、破格とも言える約700億円もの報酬を支払っている。
 また、シイタケの粉末を製造するメーカーの「ヒューマラボ」や、電子レンジの調理機器を販売する「NEWS CHEF」、医療機器廃棄の「アルティス」などを合わせて合計約730億円で買収した。しかし、すぐに減損処理を行うなど、不可解な会計処理を行っていた。
 会計事務所プライスウォーターハウスクーパースに調査を依頼し、レポートを菊川剛会長に突き付け辞任を迫ったが、逆に自身が解任されることになった。オリンパスという優良企業で起きた会計スキャンダルに、日本企業にある種の会計不信を起こすなど、大きな問題提起を行ったという意味での功績は大きい。
 ウッドフォード氏は、英医療機器メーカーのキーメッドで営業マンとして働き、後にオリンパスの子会社となってからも、順調に昇進。91年からは同社の社長を務めていたように、欧州での医療機器での販売には大きな実績を残している。こうした点にも同適正化委員会が適任だと判断した理由がある。
■「取締役会、株主が歓迎なら就任考えたい」
 同適正化委員会は「少なくとも鈴木洋氏と萩原太郎氏を経営陣から外すべきです。後任代表執行役として、欧州オリンパス事業を伸ばすことに実績もあるオリンパス元社長のマイケル・ウッドフォード氏が有力な候補だと考えています」とした。
 当のウッドフォード氏は、代理人を通じて「HOYAのことは尊敬しており、取締役会や国内の投資家も歓迎するのであれば、(HOYAの経営者)就任を考えたい」とコメントしている。
 また、取締役の報酬の個別情報開示は、HOYAの2011年の総会では48.47%の賛成が出ているように、もう少しで過半数に到達するほどの高い賛同を得ている。ただ、今年の総会でも、個別報酬開示は株主提案を受けているが、取締役会は反対している。
 今回、HOYAは鈴木洋CEO(最高経営責任者)の報酬が1億円を超えたために金額を開示しており、昨年の総額は1億5300万円(固定・業績・ストックオプションなど含む)ということが分かっている。鈴木氏は拠点をシンガポールに置き、取締役会などの際には日本に帰国するなど、その居住の在り方も問う声も多い。
 今年の総会は、もうひと波乱ありそうか?