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台湾の鴻海グループは、インドにパネル工場を建設する計画を打ち上げていたが、その進捗が棚上げになっているという情報もある。

ところが、ここ最近、鴻海がiPhone の新機種組立を中国からインドへ移管するニュースが流れている。

現在、iPhone Xの有機EL(OLED)ディスプレイパネルは、韓国のSamsungが独占的に供給しているが、中国のBOEや韓国のLGが次期参入を窺っている。
これまで、インド工場は大型テレビ向けの液晶パネル工場ということだったが、サムスン、LGといった韓国企業が厳しい環境下に置かれていることもあり、この先、鴻海がiPhone用のディスプレイパネルへの参入を目論んでいるとすれば、
有機EL又はIGZOの中小型パネル工場に全部もしくは一部を転換して計画を進めていくことも考えられる。また、サムスン問題に加えファーウェイ問題から、グーグルが使えるアンドロイドスマホとして鴻海グループ・シャープの台頭も考えられる。

 そして、鴻海のパネル工場の展開は鴻海とシャープが共同出資する堺ディスプレイプロダクト(堺市、SDP)が主体となっており、SDPは、ブイ・テクノロジーからレーザーアニール装置の試作機を購入し、試作パネルも完成している。

このレーザーアニール装置は、その後、試作機の段階から完成品へと成長し、最新の定時株主総会プレゼンテーション用資料には、「次世代FPD共通のTFT工程」として、「TFT(薄膜トランジスタ)工程に関しては、LTPS‐Likeによるレーザーアニール装置が、高価で複雑、歩留の課題を解決し、LCD 4K 8Kから大型OLEDから中小型OLEDまで幅広く対応。TFT修正装置も用意。」と紹介されている。
さらに、OLEDに関しては、蒸着工程への参入が挙げられ、
「OLED蒸着工程では、FHM(ファイン ハイブリット マスク)の発売と縦型蒸着装置の開発。
この縦型蒸着装置は、画期的な生産性を実現する蒸着装置として開発が進められており、ファインハ イブリッドマスクの軽量性を活かし、チャンバー内で複数基板の同時成膜が可能な、設置面積あたり の生産性と投資コストの削減を実現する蒸着装置。」と紹介されている。
ブイテクは、今後、これまでの実績の主力である検査装置、測定装置、露光装置等に加え、上記の製品群が参入する。そして、他分野への参入による業務の多角化も進む。

中国のBOE、CEC、CSOTなどの得意先や、鴻海グループの広州、米国、インドのパネル工場向け受注に期待したい。