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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2016/08/09〜2016/08/17

>>259
本日の日経1面の記事全文掲載:

「鴻海・シャープ、中国に世界最大級の液晶工場検討」の趣旨を要約すると、
(1)投資額:8000億円以上。
(2)設立場所:中国・広州市軸に検討中。
(3)ディスプレイ用途;大型TV用。
(4)資金負担先;ホンハイ+中国地方政府。
(5)低コスト化:世界最大級の「第10.5世代」または「第11世代」の大型ガラス基板。
(6)次世代有機ELD対応:試作ラインは国内。量産ラインは中国。
(7)量産稼働時期:2019年。
(8)設備:複数の製造装置メーカーと交渉開始。

 Vテクは5月に堺DSP試作ラインに局所レーザーアニール装置第一号機(35億円/台)を納入してディスプレイの試作品を完成済み。
Vテクは、2018年中計で液晶関連売上高560億円、有機EL関連売上高120億円を計画しているが受注すれば中計の決算達成に少なからず寄与するだろう。

(参考)
鴻海・シャープ、中国に世界最大級の液晶工場検討

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と傘下のシャープは中国に世界最大級の液晶パネル工場を新設する検討に入った。2019年にもテレビ向けパネルを低コストで量産する計画。地元政府からの補助金などの支援を見込むが総投資額は8000億円を超える可能性がある。鴻海の資金力とシャープの技術を生かし、韓国、中国のメーカーと競う態勢を整える。

 必要な設備を確保するため複数の製造装置メーカーと交渉に入った。設置場所は広東省広州市を軸に調整している。ほかの地方政府とも協議しているとみられ、充実した支援が得られる場所を選んで投資負担を抑える。
 鴻海とシャープのテレビ向けパネルの生産は共同出資する堺ディスプレイプロダクト(堺市、SDP)や、シャープの亀山第2工場(三重県亀山市)、鴻海傘下の台湾・群創光電(イノラックス)が担っている。SDPは原材料となるガラス基板が畳約5畳分の「第10世代」工場。中国新工場はさらに大きい「第10.5世代」か「第11世代」にして大画面パネルを効率的に生産できるようにする。大型基板を使うSDPでの経験を生かしてコストを抑え、パネルの価格競争力を強める。
 テレビ用パネルの世界市場で鴻海・シャープ連合のシェアは2割程度で韓国2社に次ぐ3位。中国では地方政府の支援を受けながら現地最大手の京東方科技集団(BOE)や華星光電(CSOT)が大型工場を建設中で18~19年に稼働させる。
 シャープは堺市の工場への巨額投資が裏目に出て経営危機に陥り、鴻海傘下に入った経緯がある。中国勢に加えて鴻海・シャープ連合の新工場が立ち上がれば、パネルの供給が増えて価格の下押し要因となる。大型投資はリスクも伴う。
 シャープはスマートフォン向けでは次世代ディスプレーとされる有機ELパネルの試作ラインを国内につくることを決めた。量産ラインは中国への設置を検討している。ただ韓国勢に比べ出遅れているうえ、量産化には技術面のハードルも高く投資時期などを慎重に見極める。
 一方、液晶テレビ向けの新工場では鴻海側が資金の大半を用意する見通しで、シャープはこれまで培ってきた生産技術などを提供する。有機ELより早く投資を回収でき、鴻海によるシャープ買収の相乗効果が出やすいと見ている。