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石山Gateway Holdings(株)【7708】の掲示板 〜2015/04/28

  • >>50789

    今回の資金使途は、権利行使率が100%であれば最大で22億円の調達になる。成功した場合の資金使途は、借入金の返済に回るのは2億円だけで、8億5,000万円はバイオディーゼル発電機の購入など、新規に参入する発電事業に充てられる。

    債務超過解消のために調達資金の大半が借入金返済に回り、設備投資や新規事業に回らないケースとは異なる。とはいえ、実施理由が債務超過解消ではなく、調達資金の一定割合が新規事業や設備投資に回る資金使途計画になっていたライツオファリングはほかにもある。ゆえに資金使途が株価を押し上げたとは考えにくい。

    そうなると、過去のライツオファリングとの違いが株価に影響を与えたと考えるのであれば、唯一違うのは今回のライツオファリング実施要件に株主総会における決議を加えている点ということになる。

    ライツオファリングは法令上、取締役会決議だけで実施でき、総会決議は不要だが、権利行使率を上げるためディスカウント率を高水準に設定する。そのため株価が下落して既存株主は権利行使をしないとストレートに含み損を抱えてしまう。

    権利行使をすればナンピン効果だけは享受できるので、権利行使の意思決定プロセスは完全に自由かというとそうとは言えない面がある。にもかかわらず、取締役会決議だけで実施を決めてしまえるという点に、当局や市場関係者が疑問を抱いているのは事実だ。

    行儀が良ければ投資家が評価するというものでもないだろうが、少なくとも新規事業に対する勝算に会社側がある程度自信を持っていないと、総会決議を要件にはできないということはあるだろう。投資家が会社側の自信を評価したということでしか、今回の株価の動きは説明が付かないのである。