ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)ニッチツ【7021】の掲示板 2021/10/28〜

造船株に買い広がる、豊富な受注残で周辺企業潤すか
ニュース
2023/12/22 13:25

 受注の急増を手掛かりに、名村造船所(7014)など造船株への物色が広がっている。周辺銘柄も勢いづきつつあり、22日は自動調整弁の中北製作所(6496)が年初来高値を更新した。

1~11月は前年比1.9倍
 日本船舶輸出組合(JSEA)によれば、受注を示す輸出船契約実績は11月に前年同月比87%増の92万総トンとなった。1~11月では前年同期比89.1%増の903万総トンに拡大している。

 単月ベースの船舶の受注量は8月の39万総トンを底に回復している。鋼材価格の高止まりによる発注の先送りが一巡し、潜在需要が顕在化した。手持ち工事量(受注残)は11月に2242万総トンまで積み上がっている。

 造船の受注から引き渡しまでの期間は大きなもので3年程度と長く、高水準の受注残は来年以降のドック(造船所)の稼働率向上につながる。名村造や内海造船(7018)の株価はこうした中で上昇。船舶用調整弁大手の中北製や船舶の配電システムを手掛ける寺崎電気産業(6637)にも買いが波及した。

Jエンジンやニッチツ注目

 ジャパンエンジンコーポレーション(=Jエンジン、6016)や、ニッチツ(7021)も注目される。船舶用ディーゼルのJエンジンは省エネ機関の好調で11月に今3月期の業績・配当予想を増額修正しており、株価はここにきて年初来高値の更新をうかがっている。また、商船三井(9104)などと開発する水素燃料船も期待材料だ、

 一方、ニッチツは船舶用ハッチカバーの売上回復が寄与し、今3月期上期の連結営業利益が1.7億円(前年同期の3.1倍)に拡大した。通期の営業利益見通し(1.2億円、前期は0.4億円の赤字)を既にクリアしており、上積み期待が高まる。このほか、造船向けに鋼板の切断機を展開する小池酸素工業(6137)も動意づいている。