三菱重工業(株)【7011】の掲示板 2015/09/08〜2015/09/19

ソフトバンク、膨らむ借金「11.6兆円」の重圧
東洋経済オンライン 9月13日(日)5時10分配信

　いったいどこまで借金を膨らませるのか──。　「着実に稼ぐ時期に入った。純有利子負債は2014年度にゼロになり、借金会社のイメージは変わるだろう」。ソフトバンクグループの孫正義社長がこう宣言したのは2009年のこと。結果、★★★積み上がった借金は11.6兆円と、売上高8.6兆円を上回る異様な水準。ソフトバンクの藤原和彦CFOは、「さまざまな選択肢のために、いい条件で資金調達している。手元資金を厚くして機動的に対応するのは非常に合理的だ」と言ってのけた。

■　社債の発行が急増
　過去2年で際立つのが社債の急増。14年度は1.55兆円を調達。さらに今年7月、外貨建て社債を5530億円を集めたが、10年債の金利はドル建てで★★★6％、ユーロ建てで4.75％。従来は銀行主体だった有利子負債は、6割が社債が占める。BNPパリバ証券も「資金調達に四苦八苦した過去の歴史は大きい。金利先高感がある中で、長期資金を調達するのは当然」という見方だ。

■　キャッシュフロー改善のカギ
　つねに借金頼み、というわけにもいかない。今後の軍資金を蓄えるという意味では、フリーキャッシュフローの改善が最優先。改善のカギはスプリントの再建。　目下、スプリントは徹底した低価格戦略を推し進めているが、TモバイルUSに契約数で抜かれ、4位に転落。この4兆円の有利子負債でグループの支払利息3665億円のうち、約7割を占める。藤原CFOは端末割賦債権の流動化させるリースファイナンスで運転資金とする方向。大和証券は「資金調達能力がない会社には、こうした仕組みが重要。しかし、通信品質問題や端末営業低下問題の解決が基本」と語る。

■　次なる大型買収も？　
　孫社長は決算会見で、「スプリントを必ず改善してみせる」と明言した。それから10日余り。孫社長がほれ込んで2014年に迎え入れた、元グーグル幹部のニケシュ・アローラ副社長が★★★個人で600億円の自社株買いを行うと発表。その意気込みには市場は驚いた。「皆さんより2年先を見ている」という孫社長のカラ元気はどうなる。(「週刊東洋経済」2015年9月12日号＜7日発売＞「核心リポート03」を転載)