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太陽誘電(株)【6976】の掲示板 2018/03/27〜2018/07/25

太陽誘電、容量 世界最大、1000マイクロファラッドのMLCC
エレクトロニクス
2018/5/8 7:00
太陽誘電は積層セラミックコンデンサー(MLCC)で静電容量が従来の2倍以上の1000マイクロ(マイクロは100万分の1)ファラッドの製品を開発した。MLCCの容量としては世界最大といい、大容量だが体積も大きいアルミ電解コンデンサーの代わりに利用できる。インターネット通信設備の電源回路やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」機器で採用を見込む。

同社のMLCCの静電容量はこれまで最大470マイクロファラッドだった。他社製のMLCCでも330マイクロファラッドが最大だったという。MLCC内部の蓄電材料(誘電体)のチタン酸バリウムの粒径を小さくしたり、積層する精度を高めることで、MLCCの大容量化を実現した。積層数は約1800層と従来の1.5倍に増やした。

新製品の大きさは長さ4.5ミリメートル、幅3.2ミリ厚さ3.2ミリ。セ氏マイナス55~85度で使用できる。5月から月10万個を生産する。価格は個別見積もりで対応する。

チタン酸バリウム製の誘電体とニッケル製電極を薄く積層してつくるMLCCはアルミ電解コンデンサーと比べて電気信号に対する応答性が良く、発熱が少ない。

このため、電流の変動が高速で大きい電子基板の電源を安定させたり、機器の小型化に適している。ただ容量を大きくするのが難しかった。誘電体を薄くしつつ、薄くなっても穴が空かないように高密度で積層して大容量化を実現した。

CPU(中央演算処理装置)などで半導体の微細化が進むと動作電圧は低下するが、高性能にするためにトランジスタの数が増加すると電流値が大きくなる。そのため応答性が良く、大きな電力を蓄えられる大容量コンデンサーが求められている。

同社は設備投資が活発な携帯電話基地局やサーバーなどでアルミ電解コンデンサーをMLCCに置き換えるニーズが高まると見ている。容量が増えたことでIoT機器のバックアップ電源としても利用できるようになる。振動や温度差を利用して発電するセンサー機器などに利用すれば、データを安定して収集できるようになる。

(企業報道部 佐藤雅哉)