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FDK(株)【6955】の掲示板 2017/11/10〜2018/01/09

[記事引用]

 自動車の電動化が加速する。EU(欧州連合)では、既に英仏など複数の国で示されたガソリン車の販売禁止時期へ向け、CO2(二酸化炭素)排出量を2030年までに21年目標比で3割削減する厳格な環境規制が打ち出された。出遅れている日本勢にとってもEV(電気自動車)シフトは既定路線となりつつあり、電池やモーターを中心に関連銘柄は大化けの可能性を秘めている。 
 
 ガソリンと空気をシリンダー内で爆発させて動力にする自動車のエンジン。100年以上の間主流となってきたこの仕組みが、本格的に揺らぎ始めた。世界のCO2規制を主導するEUに、大気汚染の改善に本腰を入れる中国。米国ではEV専業のテスラ・モーターズの売上拡大が続いている。 
 
 ガソリン車の燃費向上や、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車の技術でこれまで先行してきたトヨタ自動車<7203.T>などの日本勢だが、EV分野では追う立場にある。乗り遅れは日本のものづくりの弱体化に直結するだけに、開発のピッチが今後急激に速まる公算だ。 
 
 日本電産<6594.T>は、EVを駆動する「トラクションモーター」で勝負を懸ける。ガソリン車と比べて動力源の構造が単純なEVは「コモディティー化(陳腐化)しやすい」(日電産の永守重信会長兼社長)。部品は安く性能の良いものが求められ、総合モーターメーカーとして培った技術力と大量生産体制は最大の武器となる。 
 
 三井ハイテック<6966.T>は、モーターの中核部品であるモーターコアが勢いを増す。19年には70億円を投じる岐阜県の新工場が稼働。株価はこれまでに大きく上昇したが、自動車業界のパラダイムシフトをすべて織り込むには至っていない。このほか、金型の冨士ダイス<6167.T>や研削盤のミクロン精密<6159.T>も、モーター需要の拡大が商機となる。 
 
 一方、電池の需給も引き締まる。リチウムイオン電池のセパレータ専業のダブル・スコープ<6619.T>や、電解質のステラ ケミファ<4109.T>といった関連銘柄には、今後も折に触れ物色の矛先が向かうだろう。トヨタも開発する「全固体電池」の分野では、オハラ<5218.T>や栗本鉄工所<5602.T>、FDK<6955.T>などが有力だ。