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(株)エヌエフホールディングス【6864】の掲示板 2019/02/05〜2019/05/10

4/29日経朝刊 参考まで

量子計算機に新興の知
配送ルートや新製品の配合 最適解提案,黒子役に
スーパーコンピューターをしのぐ計算能力を持つ「量子コンピューター」をビジネスにするスタートアップ企業が次々登場している。デジタル化で事業の変革を目指す大企業を支援する。研究者らがリスクを取って設立した新興企業には新しい分野の知見がある。配送ルートの見直しによる物流コストの削減など、課題解決に向けた利用が進みそうだ。
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国内の大企業ではデンソーが工場内の配送車の動線研究に使うなど、活用の動きが出てきた。ただ、計算機をあつかうには高度な数学や物理学の知識が欠かせず、人材は限られる。量子コンピューター分野の新興企業の多くは研究者ら専門家メンバーが深くかかわり、頼りになる存在だ。
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量子コンピューターの応用分野は配送ルートを皮切りに広がりつつある。東京大学の工学部や理学部の出身者中心で設立したMDR(東京・文京)は、コーセーと化粧品の開発に生かし始めた。野村総合研究所の藤吉栄二上級研究員は「大企業は量子コンピューターに関心を持っている。専門家がいる新興企業を通じた事業創出の試みが増えるだろう」と話す。
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量子コンピューターの研究開発で先行するのは欧米だが、産業応用に向けたノウハウ構築の競争は始まったばかりだ。
量子コンピューターの原理は東工大の西森教授らの研究から生まれた。それを実用化する計算機開発では海外勢が先陣を切った。Dウエーブ・システムズが計算機を発表したのは2011年だ。
米国ではグーグル、マイクロソフトやインテルなどが相次いで研究を始めている。中国ではアリババ集団なども参戦、ビッグデータが載る新プラットフォーム開発の争いは火蓋を切っている。
最適な配送ルート算出や外為市場の予測など、産業応用の例が出始めているが、事例が積み上がるのはこれからだ。
日本はこれまで、一部の企業を除けばインターネットに加えて人工知能(AI)でも開発・応用で海外に先を越されている。だが、量子コンピューターは産声を上げたばかりの分野だ。日本が活用ノウハウで先行できる可能性はある。量子分野のスタートアップ企業が果たす役割は大きい。