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(株)キーエンス【6861】の掲示板 2022/05/18〜2022/05/25


2022/05/10 02:00
<日経>◇22年3月期最高益のキーエンス、成長の鍵は「海外人材」
 キーエンスが海外で工場の自動化需要を取り込み、成長を続けている。2022年3月期連結決算は純利益が前の期比54%増の3033億円で、3期ぶりに過去最高を更新した。同社は海外へ進出した当初から「国内外での売り上げ均衡」を理想像にしてきたとされる。ファクトリーオートメーション(FA)などで使う製品の付加価値を高め、原料高などの逆風を克服した格好だ。強さの秘訣を探った。
 中田有社長は4月27日の決算記者会見で「当社の製品が海外で信頼されるようになった」と述べた。売上高は前の期比40%増の7551億円で、営業利益は51%増の4180億円だった。売上高営業利益率は55.4%で前の期と比べて4ポイント上昇している。
 ■海外シフト一段と鮮明に
 国内外ともに堅調だったが、最高益を更新した大きな要因は海外事業だ。日本での売上高が前の期比31%増だったのに対し、米国を含む北中南米は45%増となった。中国などアジアは49%増えており、欧州も49%増だ。海外売上高比率は前の期比3ポイント上がって59%に達している。海外シフトが一段と鮮明になった。
 キーエンスの製品は製造業の生産ラインで幅広く使われている。新型コロナウイルスの流行でメーカー各社は生産現場での省人化を迫られ、キーエンス製品の採用を増やした。その結果、ラインの自動化に欠かせないセンサーやデータを測定する機器などの販売が大きく伸びた。
 機械を制御するプログラマブル・ロジックコントローラーの需要も旺盛だ。
 同社は1974年に兵庫県尼崎市でリード電機として発足し、85年に初めての海外拠点を米国に置いた。
 同社のOBは「当時から創業者の滝崎武光氏は『売り上げを国内外で半分ずつにすべきだ』と打ち出していた」と当時を振り返る。