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寺崎電気産業(株)【6637】の掲示板 2017/03/29〜2022/11/07

海底油の開発復調、5年ぶり水準
三菱商事など日本勢に商機
2019/12/9 16:00
1608文字
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世界の原油生産量の3割を占める海底油田への開発投資が復調している。専用の洋上プラントの世界での発注数は、2019年に5年ぶりの高水準になる見通しだ。主要産出国のブラジルの投資環境が整い、南米での巨大油田の発見も後押しとなった。三菱商事と日本郵船は6年ぶりにブラジルで洋上プラント事業に参画予定だ。三井海洋開発も高水準の受注を獲得するなど日本企業の追い風となる。
SBMと三菱商事がブラジルで手掛ける洋上プラント(SBM提供)
コスト競争力のある陸上の大型油田はすでに開発されている場合が多い。過去10年で発見された従来型の油ガス田の半分は深海にある。世界の原油生産量に占める海底油田の割合は1990年代は1割程度だったが足元は3割に達した。比較的浅い海で生産できる油田はメキシコ湾や北海、中東に多く、深海はブラジルと西アフリカに多い。
海底油田から原油を生産し、貯蔵したり積み出したりする洋上プラントを「FPSO」と呼ぶ。19年に入ってからのFPSOの受注は世界で9隻と14年以来の高水準となった。調査会社ライスタッド・エナジーは20年の受注を18隻と予想する。
洋上プラントの総事業費は1件あたり1000億~3000億円規模となる。業界では日本企業の存在感は大きい。
三菱商事と日本郵船はブラジルの洋上プラントに6年ぶりに出資参画する見込みだ。設計や建造、用船の世界大手、SBMオフショア(オランダ)と組み、22年から約23年間、生産能力が日量18万バレルの洋上プラントをブラジル国営石油会社ペトロブラスに貸して運転する。事業費は1500億円規模とみられる。三菱商事は今後も世界で年1~3隻の案件獲得を目指す。
SBMと競合する三井海洋開発は19年、ペトロブラスから同国沖の事業で2隻、米コノコフィリップスからオーストラリア沖で1隻を受注した