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オンキヨーホームエンターテイメント(株)【6628】の掲示板 2021/07/31〜

>>12980

女将日記~上京編~⑦


山門をくぐり、境内へ向かう途中、看護師らしき二人とすれ違った。
どういう訳か顔が笑っている。人ひとり死んでいるのに?!
二人の会話に聞き耳を立ててみた。どうやらボスの検死に立ち会った看護師らしい。
「ちょっと!笑ったらダメだってばーw」
「だ、だって-。プー、クスクスw あの仏さん、まだまだやりたい盛りだったんでしょうね。きれいに陰毛カットなんかしちゃってw  プププ」
「まさか、本人も死ぬだなんて思ってないでしょうからね。陰毛カットの仏さんw クスクスw」


(陰毛カット?! ボスに間違いない!! 嘘であってくれー!!!)


本堂に入り、僕らは愕然とした。サングラスに髭の遺影は紛れもなくボスだった。


『間もなく、出棺の時刻です。ご遺族様におかれましては、棺に思い思いの品々をお納め下さいませ』


「オヤジぃ、まさ兄…」
「あぁ、生前からボスは言ってたもんな」
「でも、今から出棺までに間に合う?」
「あいつなら大丈夫だろう。 ピポパ…プルルルッ」
「あぁ、俺だ。うん、そうだ。間に合いそうか?うん、分かった。何が何でも頼むぞ!」


ビイィ~~~ン!キキッーっ!


「はいよ!お待ち!」
「サーちゃん!!!」
「挨拶は後だ!早くボスの元へ熱々を届けてやんな!」


「ボ、ボス… グスッ。これ、ボスの望みのくるまやのネギ味噌チャーシューだよ。ちょっと白装束がニンニク臭くなっちゃうけど…」


ドボドボドボ・・・


「ギャ~~!!!あっちいぃいいいいいい!!!」


「ボ、ボス? ボス~~~っ!! わーい! ボスが生きてた!!!」


つづく

  • >>12990

    女将日記~上京編~最終話


    「全く!とんだ迷惑だぜ!こちとらただ単に気絶しとっただけやぞ!」
    「い、いやぁ、いくら気絶しといてOKって言われたって心臓まで止めちゃう事が出来るのボスくらいなもんでしょうよ!」
    「え!心臓止められん雑魚おるの?」
    「…(やっぱこの人バケモンだわ)」
    「まぁ、いい。ところでみんなお腹空いてない?」
    「はい、ペコペコですぅ」
    「そいつは良かった。今日は社会料理長が来とるでな」

    「皆さん、お疲れ様です。こちらへどうぞ。米なしおにぎりに麺無し素麺のご用意がございます。たくさん食べて下さいネ。オソロシクナッテキタ」


    本部の大食堂で社会兄貴の振る舞うフルコースをいただきながら、僕らは東京・秋葉原で遭遇した事件についてボスへ報告しようとしていた。


    「ボス。食べながらで申し訳ないんですけど、事件の報告を」
    「ん?ああ。大体の事は十条のオジキから連絡をもらってるが話が長いので、それをゲーム情報分析官に要約してもらった物にさっき目を通したところだ。だ、だが、これもポイントが長え~っ!」
    「でしょうね…」
    「ただ、これでハッキリと分かった事がある!オンキヨーの上場廃止は何者かによって、組織的に仕組まれたものだという事が!!」
    「ボス!我々もその点については確信に変わりつつあります」
    「その組織の正体を暴き、オンキヨーを上場廃止にしなければならなかった理由を突き止めるのだ!!そしてその事により莫大な利益を得たであろう奴らをギャフンと言わせるのだ!」
    「はい!」
    「みんな、もちろん承知の事だと思うが今一度、心に留めておいて欲しい。我々は内閣総理大臣直轄の特殊部隊チーム:OKINIRY429だ。もし、次の総裁選で次期総理が闇側の人間になった場合、我々の存在自体も危うくなるぞ!筋力・武術に自信のない者は今一度ドラゴン師範代のもとでトレーニングを。その他の者も色々な角度から研鑽するように」
    「はいっ!!!」
    「とにかく総裁選が終わるまでに何としても今回の上場廃止劇の裏側を暴くんだ!」



    次期総裁誕生まで、残された日数はわずか3日。
    それまでに我々は闇側の正体を突き止める事が出来るのか?
    行け!手桶!!頑張れ!手桶!!
    オンキヨーの、日本の、世界の未来は君にかかっている!!!



    ~おしまい~