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木村化工機(株)【6378】の掲示板 2019/12/21〜2020/01/15

水(H₂O)に代表されるように水素(H)は地球上に化合物として大量にある元素です。
又、水素はアンモニア肥料原料、半導体加工、溶接、科学分析用、気球、液体ロケット燃料、燃料電池など産業用にも日常用にも様々な用途に活用されています。
水素は通常の状態では気体で無色透明臭いもありません。水素の特徴は軽いことで、大気の15分の1程度の重量です。また、水素は反応性が高い気体で、空気中の濃度が4%を超えると、着火源があると水素爆発を起こします。一般的には気体状態で高圧ボンベに入れ利用しています。水素利用では、その輸送と貯蔵が課題です。液化アンモニアは輸送・貯蔵法が確立しており水素キャリアとして有望は物質です。
しかし、液化アンモニアから燃料電池用の高純度水素を製造することは、これまで非常に困難でした。
木村化工機、藤沢電機、岐阜大学は共同開発で、世界初の、「低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し、燃料電池発電を行う」というシステム装置を実証運転し成功しました。
具体的には、ヒートポンプ式省エネ型アンモニア回収装置(木村化工機)
プラズマメンブレンリアクター水素製造装置(藤沢電機、岐阜大学)
燃料電池システム(藤沢電機)
の3装置をコンバインドした装置だそうです。
 今回の実証実験は、多量に発生する工場のアンモニア処理液、生活排水などの有害なアンモニア処理液を、地球温暖化の原因である二酸化炭素も出さず、装置運転での消費電力も将来はゼロにでき、さらに余剰発電までできると言う夢のようなお話である。
木村化工機、藤沢電機ともに2020年から受注を開始するそうである。(会社IR)