澁谷工業(株)【6340】の掲示板 2019/03/08〜2021/06/15

澁谷工業（金沢市）は、同社の細胞培養システムを使用した肝硬変治療の実用化に向け、２０２０年３月までをめどに治験を開始する。４月１日から２年間、共同研究を進める山口大医学部に寄付講座を設け、総額７５００万円を支援する。２０年１１月には厚生労働省に実用化に必要な承認申請を行う予定で、再生医療事業の拡大に向け研究を加速させる。
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　寄付講座の開設は、ロボットによる自動細胞培養と治験研究を本格化させることが目的となる。研究では、患者から少量採取した骨髄液を澁谷工業の細胞培養加工センターで自動培養し、山口大医学部付属病院で行われる治療に活用する。
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　同大によると、国内には約３０万人の肝硬変患者が存在し、そのうち約３万人は重篤な症状を抱えている。肝移植はドナー不足で実施数が少なく、患者自らの骨髄を使用する再生療法への期待が高いという。
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　２８日、金沢市内で会見した澁谷弘利社長は「売上高２千億円の目標に向け、再生医療事業の拡大に期待したい」と話した。同席した山口大の坂井田功教授は「寄付講座の開設は若手研究者のやる気にもつながる。２１年１１月の条件付き承認取得を目指したい」と語った。