平田機工(株)【6258】の掲示板 2019/04/23〜2019/09/09

　9日に発表した韓国ETNNEWSと香港紙SCMPの情報から「有機EL関連の危機感」を下記に引用する。

◎韓国ETNNEWS:
タイトル「素材の国産化を進めよう」
（内容）
（A)フッ化ポリイミド：
　アップルのiPhoneX、サムスンのギャラクシーなどに搭載されている有機ELパネル製造のための主要素材であるフッ化ポリイミドは100％日本に依存。
（B)青色発光素材：
　競争力のある素材を他社が開発することは難しいと言われている出光興産の特許に基礎付けされている青色発光素材は出光興産が韓国パネルメーカーに独占供給。

　このように有機ELパネル製造の核心素材を日本にほぼ100％依存していることを問題視して素材の開発を早期に進めるべきと危機感を訴えている。

◎香港紙SCMP：
　日本の素材輸出制限のために、20118年の有機ELパネル世界シェア９６％を有する韓国2社、サムスンDとLGDの有機ＥＬパネル生産が減少すれば、それぞれ自社の有機ＥＬＴＶやスマホの製造に打撃を被るだけでなく、有機ＥＬパネルの対日供給を制限した場合、特に、LGDから１００％有機ELパネルを調達しているソニーやパナソニックのハイエンド有機ELTV事業は撤退を余儀なくされると報じている。更に、ＬＧＤが調達している欧州の有機ＥＬＴＶ企業や中国のオッポやシャオミの有機ＥＬＴＶも影響を受ける。更に、アップルのiPhoneや今年に販売が予定されている折り畳みスマホの販売時期も先送りされると予想される。

　以上の様に、フッ化ポリイミドの韓国調達１００％を確保している日本の対韓素材輸出制限が長期化すれば、韓国の国内素材開発はすぐにはできないので、世界的な有機ＥＬ関連事業の衰退を招くとの危機感が台頭している。