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不二サッシ(株)【5940】の掲示板 2021/06/10〜2022/02/04


ISMAとNEDO、難燃マグネ合金の耐久試験クリア。高速車両材採用へ弾み
6/18(金) 6:09配信
 新幹線など高速車両の大幅な軽量化に向け、難燃性マグネシウム合金で試作された車両の部分構体が実用レベルの耐久試験をクリアした。開発元の新構造材料技術研究組合(ISMA)と、同合金開発プロジェクトの委託元である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が17日発表。今後、客室内装材や機器のカバーへの活用、車両の全構体への採用につながると期待される。  高速車両の構体は一般的にアルミ合金製だが、鉄道の高速化と省エネ化の重要度が増す中、さらなる軽量化が求められている。アルミニウムよりも比重が3割以上小さいマグネシウムの採用が模索されているが、難燃性や耐食性、成形性が低く、現時点では機械部品など小型部材での使用が大半。  NEDOは2014年度から高速車両向けマグネシウム合金の開発を進めており、開発を委託されたISMAが難燃性などの課題をクリアしたマグネシウム合金を開発。その後、高速鉄道車両のパネルや1メートルの部分構体の試作を成功させた。  今回、さらに長い5メートルの部分構体について、新幹線のトンネル出入り時にかかる荷重に対する疲労強度実験を実施。設計寿命20年間のトンネル出入り分に相当する14万7千回の気密疲労試験に耐えることが確認された。  今後、全長20~25メートルの新幹線構体への採用が期待されるが、「現時点では製造機器のスペックの関係上、5メートルの構体が限界。まずは客室内装材や機器のカバーへの活用を推進し、新幹線構体への本格的用は鉄道会社などの判断となる」とNEDOは説明する。  ISMAには合金開発や加工・接合、防食など役割ごとに企業・研究所などが参画しており、素形材開発は三協立山、不二ライトメタル、戸畑製作所、権田金属工業が担っている。