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日立電線(株)【5812】の掲示板

今回の統合劇は、色々な意味で残念な状況が続いています。
簡単に纏めて申しますと、電線の株主側から見れば純資産額、過去の株価水準から見て、3:1が譲れない最低ラインとなり、一方で、金属側の株主から見れば、直近の株価、現下の業績等を勘案して1:5が最低ラインとなります。とすれば、客観的に見て公平な交換比率は、これだけで見るとすれば1:4が妥当であると判断されます。仮に、この1:4の比率で決定されたとすれば、昨今の現在までの両社の株価推移から見て電線株価が買われる可能性は少なく金属の株価が下落する方向でさや寄せされると思われます。自民圧勝の追い風を受ける市場下にあっても、電線株価は140〜150円程度の戻りが限界と思われます。これでは、両社株主、従業員、製作所(親会社・大株主)とも三者被る損害は絶大なるは明明白白です。
そのため、株主、従業員の利益優先という原点に戻って、改めて考え直してもらいたいものです。やはり現状での交換方式には無理があります。統合方針自体を1株純資産額を若干下回る190円程度の価額での電線株TOB方式に変更する方策の方が、誰が見ても賢明であると言えましょう。これなら、三方一両損の範囲で納まると思われます。
更に言うなれば、自社持株を進めてきた電線従業員の今までの取得単価は恐らく1株300円を下回ることはないと思いますので、これらの愛社精神のある従業員の今後のモチベーション維持のためには、対等合併と言うならば、1株純資産額+αでのTOBを是非検討してもらいたいものです。
昨今の株価推移を見ますと、投資ファンドや外資に振り回され、御三家の格式を無視した1:5の交換を催促するような、また察知したかのような動きを見せております。今回の統合劇の成否は、製作所本体のグループ統治能力を問われる問題で、一般投資家始め世間が広く注目しているところであります。