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(株)大阪チタニウムテクノロジーズ【5726】の掲示板 2023/05/09〜2023/05/10

海外向け値上げについての考察
なぜ邦チタは値上げでき大チタは値上げできないのか?

今日、仕事してるふりして頑張って調べました(笑)

まず両者のメイン顧客は異なる。国内が邦チタ&日本製鉄、大チタ&神戸製鋼でグループ分けされているように、おそらく海外は邦チタ&TIMET、大チタ&ATIで棲み分けされている。

両社は米国でスポンジチタンの生産を行ない、不足分を日本(+ロシア?)から調達していたが、自社生産スポンジの製造コストが市場販売価格よりも高かったため、2016年にATIがスポンジ生産を休止し全量外部調達に切り替えた。おそらくその際に大チタと長期契約を締結(相手がどことは明確に記載されていなかったが)。
その後、20年にTIMETもスポンジ生産を休止し、邦チタと長期契約を締結。

ATIのスポンジ工場は工程で発生する塩化マグネシウムの再生についてUSマグネシウムと共生関係にあったため、ATIの工場休止は契約違反であるとして9200万ドルを超える損害賠償を求められ未だ係争中の模様(結果が記載された記事は見つからなかった)。
また、ATIの工場は建設費4億5000万ドルをかけて2007年に操業を開始(別の工場を潰して移転)したが、2016年までのわずか10年で休止しており、費用回収ができていないものと思われる。

このようにATIは安価なスポンジチタンを外部調達することと引き換えに多くのリスクを負っているため、そう簡単に値上げを受け入れるわけにはいかないという事情があるのだろう。そして、おそらく長期契約には原料コストの変動に関する免責事項などがなく、一方的に値上げができない内容になっているのだろう。そう考えると、売り手市場でありながらここまで値段が上げられないというのも納得できる。

結局のところ、昔結んだ長期契約に縛られて二束三文でアメリカ様に売らなきゃいけないから儲けが出ないということか。何年縛られてるのか気になって調べてみたけど全然分からなかった。

情報について大きな間違いはないと思いますが、あくまでも投資は自己判断で。
しかし最近の翻訳ソフトは性能が良くて助かりますね。
これなら米国株にも手を出せるかもと思ったり…。