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(株)アサカ理研【5724】の掲示板 2017/08/22〜2018/01/16

EV化が進展するとどうなるのだろう
EVでは、ガソリン車で必要であったエンジン、マフラー、燃料タンクなどの多くの部品がいらなくなる。その代わりにモーター、コンデンサー、大容量バッテリーなどが必要になる。リチウムイオン電池の正極に使うレアメタルのコバルト、高機能モーターの磁石などに使用するレアアース(希土類)のネオジムやテルビウム、非鉄金属の銅、亜鉛、アルミニウムなどの需要が増大する。   
さらに今後は、自動運転車が走るようになると、衝突事故がなくなるから自動車の外壁である鉄板が合成樹脂などで作られ鉄の需要が減少する。ガソリン車を構成する部品は約15000点あると言われるが、EVでは半分以下の部品点数になる。日本の自動車およびその関連産業で働く労働者数は約80万人であるが、その大部分が職場を奪われることになる。
日本の輸出額の半分近くを自動車輸出が稼いでおり、現在は、日本の自動車は技術的にも世界をリードしている。ガソリン車では他国の追随を許さない状況にあるが、EVは駆動力がモーターであるため、エンジンほど精密な技術を必要としない。新興国でも、電機メーカー等でも、参入が容易になりガソリン車では日本車を追い越せない現状をひっくり返す可能性がある。
EVにはアメリカ、中国、ヨーロッパなどが積極的に参入しており、今後、10年から20年をかけてガソリン車の生産を中止することを決定した国もある。トヨタも将来ガソリンエンジンのみの自動車は生産しなことを決めた
日本は現状を甘受することなく今から対応策をすすめる必要がある。