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(株)イトーヨーギョー【5287】の掲示板 2015/04/29〜2015/07/08


<話題>電線地中化で欧米に追い付け―五輪に向けて景観向上と防災対策

8時25分配信 モーニングスター


現在値

コムシスH 1,834 -44
日電通 484 ---
シスケン 349 ---
TTK 502 +3
シーキュブ 508 -2


 東京都心部では電線を見かけることが減った。昨年12月に作成された東京都の資料によれば、23区のセンター・コア・エリア(おおむね首都高速中央環状線の内側)では都道の無電柱化率が85%になったそうだ。区部全体でも5割に達している。一方、多摩地区は15%と低く、都全体では35%程度にとどまる。ロンドン、パリ、香港の100%と比較すると依然として見劣りする。

 円安を追い風に訪日外国人観光客は増加しているが、20年に開催される東京オリンピック・パラリンピックでは、さらなる観光客の増加が見込まれる。都は五輪開催に向けて「無電柱化」を推進するが、現在の計画で無電柱化を完了させるのはセンター・コア・エリア内の話だ。ただ、電線地中化は景観の改善だけが目的ではない。街の無電柱化は防災の意味もある。

 センター・コア・エリアの次に重視されているのが第一次緊急輸送道路である。都庁舎や防災センター、空港など防災拠点と幹線道路を結ぶ路線のことだ。災害時に電柱が倒壊して緊急車両などの通行を妨げる恐れがある。また、今の時期は台風など強風の影響で電線が切れる危険もはらんでおり、都市部以外では東京五輪のあとも無電柱化が進められる見通し。緊急輸送道路の無電柱化については24年度までに整備をしていく方針。利用者の多い主要駅周辺や、火災の危険性が高い木造住宅密集地域なども整備の対象だ。

 都心以外では、景観が重要視される京都や大阪で整備が進むほか、ほかの地方都市を中心に整備されていく見通し。電線地中化は息の長いテーマになる。

 電線地中化では共同溝と呼ばれる電気、電話、水道、ガスなどのライフラインをまとめて埋設するための設備が必要になる。関連銘柄では、協エクシオ <1951> 、NDS <1956> 、Cキューブ <1936> 、SYSKEN <1933> 、西部電工 <1937> 、ソルコム <1987> 、TTK <1935> 、コムシスHD <1721> 、日本電通 <1931> 、北陸電話 <1989> 、ミライトHD <1417> などがあるほか、イトーヨーギョー <5287> 、ゼニス羽田 <5289> 、那須鉄 <5922> などは人気化すると急動意しやすい。地中に埋設されている建造物を撤去する日基礎 <1914> 、道路カッターの第一カッター <1716> なども挙げられる。

 電柱がなくなると新たな街灯が必要にな場所が増えるため、岩崎電気 <6924> 、星和電機 <6748> 、因幡電産 <9934> なども関連銘柄と言えそうだ。

提供:モーニングスター社