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東洋合成工業(株)【4970】の掲示板 2021/09/30〜2022/02/07

>>935

TSMC進出の予算確保へ 経産相が半導体製造強化方針
2021/11/10 16:04那須 慎一
萩生田光一経済産業相は10日の閣議後記者会見で、半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県での工場建設を決めたことに関連し、半導体の製造基盤の確保に向けて「必要な予算の確保と数年度にわたる支援の枠組みを速やかに構築したい」と述べた。半導体の供給網強化をめぐっては米国などが大規模な財政支援をしており、萩生田氏は「他国に匹敵する措置」を講じる考えも示した。
TSMCとソニーグループ子会社は、熊本県に半導体受託子会社を設立し、同県菊陽町に新工場を建て、2024年末までの生産開始を目指す。当初の設備投資額は約70億ドル(約8千億円)の見込みで、約1500人の先端技術に通じた人材の雇用を創出する。
不足する半導体供給力を高めようと米国など各国が先端半導体工場の誘致合戦を繰り広げる中で、日本進出の決定は経済安全保障の観点からも重要な機会といえる。
小林鷹之経済安全保障担当相も閣議後記者会見で、TSMCの熊本工場に関し「率直に歓迎したい」と述べた。経済安保の観点から、半導体の供給網強化の必要性を指摘。国内にある半導体関連産業の既存工場について「刷新を図らないといけない」とも話し、関係省庁と連携して取り組む考えを強調した。
岸田文雄首相は半導体確保に向け、19日にも取りまとめる新たな経済対策に半導体工場の国内立地支援などを盛り込む方針。萩生田氏は、来週に産学の有識者を集めた半導体・デジタル産業戦略検討会議を開催するとし、「政策の具体化に向けた議論を集中的にしっかりやっていきたい」と意気込む。
また、新工場の当初の設備投資額は約70億ドル(約8千億円)を見込む。政府は基金を創設し、一定の要件を満たせば工場建設費の半分程度を補助する案などがある。枠組みが正式に決まれば、補助は数千億円規模になるとみられる。一企業に巨額の支援を行う点に関しては、中長期的な国内半導体産業の発展につながるとの国民理解を得られるような説明が求められる。(那須慎一)

  • >>936

    半導体拠点化、九州で加速 福岡で産学官協議会

    福岡県は2日、産学官が一体となって半導体関連企業の集積を目指す「県グリーンデバイス開発・生産拠点協議会」を発足させた。県内に立地する世界トップシェア企業や九州大学などと連携し、技術開発や企業誘致、人材育成などに取り組む。国も近く人材育成に向けた産学官組織を立ち上げる方針で、半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を追い風に、九州で拠点化を進める動きが活発になっている。半導体をめぐっては社会のデジタル化に伴って需要が急速に高まる一方、供給不足が課題となっている。今後、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の実現に向け、省エネ性能の高い半導体(グリーンデバイス)の開発・生産が必要で、安定的な供給も求められる。
     福岡県内には、ソニーグループや三菱電機をはじめ、世界トップレベル企業を含む半導体関連の約400社が立地している。半導体分野の研究開発支援施設も多く、こうした強みを生かして、カーボンニュートラル時代の半導体開発・生産の拠点を目指すため協議会を発足させた。
     協議会には、県のほか、産業用ロボット世界大手の安川電機、ソニーセミコンダクタソリューションズ、三菱電機パワーデバイス製作所など6社と県内3大学、県産業・科学技術振興財団が参加する。連携して半導体の安定供給に向けた共同研究開発、企業誘致、設備投資や新製品開発の支援などに取り組む。
     九州は「シリコンアイランド」と呼ばれ、半導体が主要産業の一つになっている。半導体関連の生産額(令和2年)は約7300億円で、全国シェアの4割以上を占める。昨年、TSMCが熊本県菊陽町に新工場を建設することが決まり、福岡県の服部誠太郎知事は「シリコンアイランド九州の存在感が再び高まり、大きなチャンスが到来している」と語る。
     
     九州経済産業局は、半導体関連の人材育成を目的とした産学官組織を3年度内にも設立する方針で、7日に準備会合を開く。九州各県やTSMCとソニーグループによる合弁会社、大学など約30の企業・機関が参加する予定だ。
     福岡県も協議会の取り組みの一環として、県内大学との連携や県立工業高校での人材育成に力を入れる。
     服部氏は「関連企業を呼び込むとともに地元企業も支援することで人材の集積を図っていく」と話す。