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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2020/04/08

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ソラリスの海 強く買いたい 2020年4月8日 23:43

日本医事新報社
緊急寄稿(2)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療候補薬アビガンの特徴(白木公康)

わが国でも季節性インフルエンザに対するアビガンの治験を行い,抗インフルエンザ薬としての臨床効果が認められ,2014年3月,承認を得ることとなった。これらヒトでの国内臨床試験および国際共同第Ⅲ相試験(承認用法および用量より低用量で実施された試験)において,安全性評価対象症例501例中,副作用が100例(19.96%)に認められた(臨床検査値異常を含む)。主な副作用は,血中尿酸増加24例(4.79%),下痢24例(4.79%),好中球数減少9例(1.80%),AST(GOT)増加9例(1.80%),ALT(GPT)増加8例(1.60%)等であった(添付文書に記載)。この結果からは,試験対象者に対して強い毒性があるようには思われない。

ーーー中略ーーー

アビガンは承認に至るまでに,考えうる種々の毒性試験が行われている。動物実験において初期胚の致死および催奇形性が認められたので,医薬品医療機器総合機構(PMDA)と米国食品医薬品局(FDA)の薬理や毒性の専門家たちから,多くの動物での安全性試験が求められ,実施された。健常人に対する毒性の懸念があれば,アビガンを薬剤として認めず,ヒトでの臨床試験をさせない選択肢もあったが,両機関は動物での安全性試験のデータから,妊孕性以外に問題がないと判断し,ヒトでの第Ⅰ相試験が始まった。動物実験では精子の減少が認められたが,ヒトでの試験では影響がないことが確認された。

ーーー中略ーーー

このほかの副作用については,上記の国内臨床試験および国際共同第Ⅲ相試験で重篤な副作用や後遺症は認められていない。胎児への影響に注意すれば,致死性RNA感染症をアビガンで治療することは問題ないと考えている。