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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2020/07/11〜2020/07/12

藤田医科大学のアビガン臨床研究の評価項目3つと、ハザード比/オッズ比の結果は以下の通り。

- 6日目までの累積ウイルス消失率:ハザード比1.42
- 6日目までのウイルス量対数値50%減少割合:オッズ比4.75
- 37.5℃未満への解熱までの平均時間:ハザード比1.88

ここで、ハザード比/オッズ比は、治験群が対照群に対して何倍程度のイベント発生のリスクがあるかを表しており、今回の評価項目のように良いイベントの場合には値が大きい方が有効性が高い。

以上をふまえると、今回の臨床研究では有効性に関して非常に有望な結果が得られたものの、残念なことに症例数が少なく、統計的有意差を得るまでには至らなかった、という結論だと言える。

土井教授によると、もしサンプルサイズを200人程度に拡大して同様の差が出るのならば、有意差が出る計算とのこと。ちなみにレムデシビルの回復までの時間の中央値のハザード比はたかだか1.3で、1,000人以上を対象とした試験だったから有意差が出たと考えられる、とも述べている。