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(株)メドレックス【4586】の掲示板 2018/07/03〜2018/08/01

私は今日まで、メドレックスや日東電工などの複数の特許出願公開公報を読んで、また、メドレックスのパイプラインの開発を見て、自分なりにILTSの技術評価をしてきました。
今、その評価を、あくまでも一株主として一個人として発表いたします。

イオン液体は、カチオン物質とアニオン物質とを等モル比で混合させることで、ネバネバの液体と個体の中間の物質となった状態だそうです。沸点が高く物質が広い幅の温度環境下で安定している特性があり、温度に敏感な電池などに用いられています。

これを、薬剤でも応用したのがILTSです。薬剤をイオン液体にすれば経皮吸収性が高くなるような印象を与えています。

しかし、ここに種々疑問があります。マツムラは過去の個人投資家向け説明会で、ILTSはアルカリ性薬剤には不向きだと言うようなことを言っていました。
また、日東電工の特許出願公開公報には、メドレックスの特許技術で研究・分析してみた結果、薬剤によって経皮吸収性は異なり十分な効能を発揮させ無いものもあり不完全であるような記載があった気がします。
エトリートの技術論文では、経皮吸収性が高いリドカインがエトドラクを引き込む作用が発表されていました。
そうなんです。薬剤をイオン液体にしただけでは経皮吸収性は高まらない可能性があるのです。
経皮吸収製剤化の第一障壁は、薬剤を溶解させてテープ剤に定着させることにあります。薬剤が溶けずに傑出しないようにしなければなりません。
第二障壁は、溶解させた薬剤を十分に経皮吸収させることにあります。

薬剤をイオン液体にするだけでは経皮吸収性は十分ではない。イオン液体にするのは、単に、第一障壁をクリアしてるだけではないかと私は結論付けています。
第二障壁をクリアさせたのは、エトリートや5LBTではリドカインだったのです。そして、チザニジンテープやオキシコドンテープは、添加剤のカリウム、ソルビン酸だったのです。

つまり、私の分析では、ILTS は簡単に何でもかんでも薬剤を経皮吸収製剤化させることはできない。薬剤に応じて、経皮吸収性を高めるための添加剤を発見しないといけない、まだまだ未開発のプラットフォームであると評価しています。

この私の分析は、ILTS の可能性を全否定するものではありませんが、何でもかんでも経皮吸収製剤にできる発言を危惧するものです。

※あくまでも個人的な見解です。