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NANO MRNA(株)【4571】の掲示板 2017/04/04〜2017/04/12

長期ホルダーの皆さん、こんばんは。
私が暫く温めておいた疑問や私見を、思い切ってナノ社にぶつけてみました。
元より、聞きたいことに全て答えて貰えるとは思っておらず、はぐらかされた回答も有りますが、皆さんへの参考になる回答も有るかと思い、お知らせします。
なお、ナノ社の回答のみでは何のことか分からない部分も有りますので、大変長文になりますが、私の質問も掲示致します。気の長い方のみ、ご覧下さい。

○○ ○○ 様

お世話になっております。
ナノキャリア株式会社です。
長期に渡るご支援を賜り、○○様には心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございます。

1、NK105について
①それぞれの契約内容に沿った条件となります。
②共同研究を実施後、当社からライセンスアウトしております。日本化薬様単独で、製剤化、非臨床試験や製造方法の確立の過程で最適化され、臨床開発に進まれています。
③パイプラインごとに製剤を最適化し、臨床試験に入りますので、各々固有の技術を利用した製剤です。

2、NC-6004について
①抗がん剤の開発におきましては、臨床試験が必ず成功するとは限らないため、対象疾患や併用療法、地域などを拡大し、複数の開発を並行して行うことが一般的であり、承認取得への早い道筋です。
当社におきましても、NC-6004を具体的な製品として世の中に送り出すための施策として、治験を並行して実施しております。

ミセル化ナノ粒子のDDSに関するコンセプトは同一ですが、それぞれが異なる製品です。
NC-6004は化学結合型のタイプであり、NK105の物理吸着型とは異なる技術を採用しております。
また、内包する薬物の性質も異なり、パイプラインごとに、薬剤の性質を活かす製剤化を行っております。

NC-6004については、第Ⅲ相臨床試験において標準治療法との比較試験を行っており、現在、ヒトでの効果について検証しております。

②お問い合わせ頂きました有効中止による早期申請に関する中間解析は計画しておりません。
中間解析はその試験毎の目的があります。
膵がんを対象とした第Ⅲ相試験の中間解析は、安全性の評価に重きを置いておりました。
このため、対象となる治療より安全ではない場合には中止勧告がなされる可能性がございました。
今回の中間解析においては、有効性を考慮した上での安全性解析が目的であったため、
中間解析の治験継続の判断は、有効性の成績においても治験継続に支障がない結果であるとの勧告であったと認識しております。

③NC-6004の膵がんを対象とした第Ⅲ相試験につきましては、専門医師や治験責任医師の意見を伺いながら、新規患者登録の再開に向けて準備を進めております。中間解析により「継続」の勧告を受けており、これまで通り開発を推進いたします。

④米国と欧州で実施しております第Ⅱ相試験は、統一の試験であり国際共同治験です。
第Ⅱ相終了後に、結果に基づきライセンスを予定しておりますので、その後の試験計画につきましては現時点では未定です。

引き続き、何卒宜しくお願い申し上げます。

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ナノキャリア株式会社
社長室

【以下は質問内容】
> お問い合わせ内容:私は貴社の10年近い株主です。ご多忙中恐縮ですが、以下の点につき質問させていただきますので、宜しくお願いします。
>
> 質問内容
> 1.NK105について
> ①共同開発ではないため、貴社は化薬社の治験成績の推移につき正確な情報を殆どお持ちでないご様子でしたが、それが業界の一般的な慣例というかルールなのでしょうか。
> 結局、貴社は過去も現在も我々と同じく、化薬社の公式発表による情報しか受けていないということなのでしょうか。
> ②化薬社は貴社から導出された技術に一部修正を加え、それをNK105として治験を行っていると聞き及んでいますが、差支えなければその修正部分とはどのような修正なのか、平たくご教示いただけると有難いのですが。
> ③その修正部分は、今回の主要評価項目未達成と全く関係が無いと思われる部分なのでしょうか、それとも関係がある可能性も考えられる部分なのでしょうか。
>
> 2.NC-6004について
> ①未だミセル化ナノ粒子のPⅢ相治験成功が1件も存在しない中で、6004だけで現在4本の治験が世界で同時進行しており、貴社の経営資源の過半が6004に投入されています。この内1件でも上市されていれば理解できるのですが、万が一の失敗を考えると正直無謀にも見えます。特にNK105の主要評価項目未達成以降、化薬社からは原因の発表も無く、果たして同じくパッシブ型の6004ミセルが人体においても計画通り目的のがん細胞に到達・侵入・薬剤放出・残滓排出されているのかにも不安が残ります。人体におけるミセル作動の確認画像は無いと思いますが、貴社がこれだけ6004の成功に確信を持たれている理由を、箇条書きでも結構ですので具体的にご教示戴けると有難いのですが。(それでも、予期せぬ失敗が有り得ることは十分承知しています。)
>
> ②昨年の9/16日に私宛に戴いた回答で「中間解析につきましては、本試験の計画にないため、途中で入れることはできない状況です。」とのことだったのですが、すい臓がんPⅢ新規被験者受け入れ中断後の貴社の説明では、中間解析は当初から予定していたとの話であり、矛盾しています。
> その中間解析の結果が本年2月9日に「本試験に関し第三者機関であるデータ安全性モニタリング委員会(以下、本委員会)が開催され、本委員会が実施した有効性および安全性に関する中間解析の結果、本試験を継続する旨の勧告を受けました」と発表されました。この報告には「有効性」も含まれています。この中間解析は結果としては「継続」とされましたが、可能性としては所謂「有効中止」や「無効中止」も有り得たという一般的な中間解析だったのでしょうか。だとすれば、私への回答は誤りだったということになりますか?
>
> ③現在もアジアを含めたPⅢについては新規被験者の受け入れが中止されたままですが、米国と欧州ではPⅡが継続されています。この矛盾した対応を安全性に関する貴社の自主的な判断だとするには無理があり過ぎます。米国治験はFDAが継続で良いということに沿ったのであれば、逆の場合も非公式な指導があったと考えるのが自然ではないでしょうか。
> 確かに治験者の方々の安全は最優先ですが、仮に特定の国の当局が過敏すぎると思われるのであれば、勇気を持ってその国だけ国際共同治験から切り離すことも選択肢に入れることはできないのでしょうか。
>
> ④欧州も米国と同じ内容のバスケットデザイン治験PⅡを開始されましたが、現在はPⅡなので国際共同治験ではないという理解で宜しいでしょうか。
> また、PⅢ時にはすい臓がんと同じく国際共同治験を予定されているのでしょうか。
> 国際共同治験は、建て前は総合治験者数も少なくて済み、時間も費用も如何にも効率的に見えますが、その最大の欠点は「護送船団方式」になってしまい、最も船足の遅い船の速度に合わせざるを得ないことではないでしょうか。貴社の現在の最優先事項は成・否結果の速度を上げることだと思います。速い船を単独で先にゴールさせ、成・否の結果を早く示すべきではないでしょうか。再生医療セルシード社への欧州医薬品庁の対応は結構堅いことを言っているようなので、貴社についても欧州PⅢについては危惧しています。
> すい臓がんの進展にもよりますが、米・欧PⅢを国際共同治験とするのがベストな判断なのかどうかは慎重なご検討をお願いします。