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(株)免疫生物研究所【4570】の掲示板 2015/10/01〜2015/11/11

大村智氏について、抜粋(毎日新聞 2015年04月02日 東京朝刊より)

79年、新種の放線菌が作る有望な抗生物質を発見し「エバーメクチン」と名付けた。多くの研究者がペニシリンなどの仲間を調べる中、活性の多様さに着目し「マクロライド」と呼ばれる別系統の物質の探索にこだわった成果だった。

 これを基に開発した医薬品「イベルメクチン」は、当初狙った動物の寄生虫駆除に劇的に効いただけでなく、ヒトでも失明に至る熱帯病オンコセルカ症やリンパ系フィラリア症の特効薬に。世界保健機関(WHO)はアフリカで薬の無償配布に乗り出し、2億人以上が投与を受けた。2004年に現地を初めて訪れた大村さんは、子供たちが目を輝かせて「メクチザン(イベルメクチンの製品名)!」と叫ぶのを聞き、貢献を実感した。

 大村研究室が発見した化学物質は500種を超え、ここから26種の医薬品や農薬が生まれた。それでも「役に立つ物質を作ってくれるのは微生物で、僕は見つけるだけ」と、「微生物へのリスペクト(敬意)」を忘れない