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中外製薬(株)【4519】の掲示板 2015/04/29〜2015/09/17

転載です。

◎ASCO抄録:アレセンサの海外試験が成功
(2015年5月13日発表)

中外製薬が開発し14年に日本で発売したALK阻害剤、アレセンサ(alectinib、ロシュの開発コードRG7853)の海外で実施された承認申請用試験二本の結果が抄録発表された。

ファイザーのALK阻害剤であるXalkori(crizotinib)による治療を受けた後に再発したALK変異陽性非小細胞性肺癌を組入れて、600mg(日本の承認用量の2倍)を一日二回、経口投与したもので、第三者委員会の検証に基づくORR(客観的反応率)が一本は50%、もう一本は47.8%。反応率で承認を得る時に必要なメジアン反応持続期間も11.2ヶ月と7.5ヶ月で良好だった。

RG7853は脳血管関門通過性が良く、中枢神経転移に対する有効性が期待されている。当該患者のORRは57.1%と68.8%で、これも良いものだった。忍容性面ではグレード3以上の有害事象はCPKや肝臓酵素の上昇、息切れ、肺塞栓など。出血による死亡が一例あった。

承認されれば欧米ではノバルティスのZykadia(ceritinib)に次ぐ第三のALK阻害剤になる。Xalkori対照一次治療試験が成功すれば後発でもシェアを拡大できるだろう。