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積水化学工業(株)【4204】の掲示板 2020/05/22〜2022/09/06

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    *** 強く売りたい 2021年5月23日 07:08

    >>506

    R&Dの憂鬱
    K太が社長の会社のR&D、企業の研究開発部門のことです。

    僕は長年、この部門に関係しながら仕事をしてきましたが、営業現場や生産現場とは違う憂鬱感が漂っている部門だな、と感じます。

    研究開発は、まだ製品として世に出ていないものを生み出すわけですから、製品化されたときには喜びはひとしおですが、製品化されることがないまま、研究テーマ自体がなくなってしまうことがあります。そうすると、それまで研究開発を進めてきたメンバーは突然、社内で失職してしまうわけです。

    その時、すぐに次の研究テーマに気持ちを切り替えられればいいですが、なかなかそうはいかない。思い入れのあるテーマだと、そのテーマとともに自分の存在価値も消えて無くなってしまうのではないかと、ものすごく不安になるわけです。

    結果、どういう行動をするかというと、怒ったり苛立ったり、悲しんだりして自分の存在感を周りに認知させる行動をするようになります。
    あからさまに「私が居なくなったら誰も得しない。」など、自分の存在感をストレートに自己アピールしてくる人もいます。オレ様はみんなの役に立っているんだ!だからおまえらはオレ様をもっと尊重するべきだ!とおっしゃる。

    ちょっと見ていてイタい。

    R&Dの部門ごとなくなることがあるくらいなのに、そこにいる従業員1人がいなくなったくらいでは会社は絶対に潰れません。所詮はその程度の存在です。だからそんなに気負わなくていいんですけどね。

    一方、研究テーマが突然なくなっても、社内で「みんながやって欲しいこと」を見つけて、それを自分の仕事にしながらなんとなく重宝がられてやっていく人もいます。自分で自分の仕事をつくれる人ですね。こういう人は変化への対応力も高いですし、新しいことはすぐに学ぼうとします。

    そういう人は、さほど苛立つことはありません。仕事がなくなったら自分で仕事をつくればいい、と思っていますし、実際、それができるから。そういう人は、ローカルなネットワークの中で人の思いをつぶさに観察し、上手いことマーケティングしながら潜在的なニーズを掴んでいます。

    皮肉なことですが、R&Dという行為は本質的には、潜在ニーズをうまく掘り起こして製品化することなのです。しかし自分の存在価値がなくなることを恐れる人は、マーケットニーズよりも"自分"という製品を、ニーズがあろうとなかろうと無理やり押し売りすることばかり考えている。"自分という製品"に、無価値の烙印を押されることを極度に怖がる。

    それは本来、R&Dのあるべき姿と逆行することです。
    こんな R&D戦略は崩壊し コンプライアンス教育も及第点以下だ。
    こんな状況で投資する意味があるのだろうか?