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住友化学(株)【4005】の掲示板 2017/08/01〜2017/11/14

【住友化学、有機ELパネル向け新材料 印刷方式でコスト半減】日本経済新聞

 住友化学はテレビなどに使う50型以上の大型有機ELパネルの製造コストを大幅に下げる技術の実用化にメドをつけたとしています。印刷するようにパネルをつくる技術の妨げになっていた、発光素子形成の精度を高められる新材料を開発したとのこと。現状に比べパネルの生産コストの半減を目指すとしています。
国内や韓国のパネル大手に売り込み、2019年から量産する計画です。

 現在の有機ELパネル製造は、材料を高温で真空の装置の中で気化させて発光素子を形成する「蒸着」と呼ぶ方式が主流。出光興産や独メルクが素材を手がけていますが、高価な設備が必要となるうえ、無駄になる材料の量が多く、コストが高い点が問題となっています。

 住化が開発したのは、印刷による素子形成向けの高分子材料です。
 インクジェットプリンターのように材料を吹き付け、素子を形成します。

 印刷方式は蒸着より工程が少ないためコストが安い半面、パネルが大型になるほど均一に材料を塗布するのが難しいとされています。住化の新材料を使えば塗布のムラができにくくなるとのこと。
 また新材料専用の製造設備も開発したとしています。

 開発では海外のパネル大手やジャパンディスプレイの関連会社のJOLEDと協力。
 21.6型の医療用ディスプレーを今秋に発売する予定で、新技術はまずこの新製品で実用化するとのこと。

 テレビ向けの有機ELパネルは韓国のLGディスプレーが出光やメルクと組んで量産し、家電各社が有機ELテレビの販売を始めています。ですが、生産コストの高さから、製品価格も55型の大型テレビの場合で液晶の2倍近くと高価格。住化はLGディスプレーなどに新技術の採用を呼びかけ、19年から大型テレビ向けでも実用化をめざすとしています。

 住化は液晶分野では偏光板やカラーレジストといった部材の大手で、有機EL向けも発光材料やタッチセンサーを手掛けています。液晶関連の単価下落が進んでいるため有機EL向けに注力しており、20年度には関連部門に占める有機EL向けの売上比率を5割程度に高める方針です。

  • >>977

    【住友化学、米カティーバと有機EL技術で提携-大画面パネルの低コスト量産技術開発】日刊工業新聞

     住友化学は大画面有機ELパネルを低コストで量産する技術開発で、米国のベンチャー企業、カティーバ(カリフォルニア州)と提携したと報じられています。
     インク状の発光材料をパネルに吹き付けるカティーバの印刷装置を活用し、生産効率や性能を高めた材料を開発するとの事。

     有機ELは液晶パネルに比べて高精細で消費電力が少ないとされていますが、従来製法では大型化が難しく生産コストも高いものでした。
     新製法の開発で有機ELテレビの低価格化に貢献するとしています。

     住友化学が開発中の発光材料は高分子タイプ。
     2013年には同材料をインク状にしてパネルに印刷するインクジェット法を用いて高解像度の有機ELパネルを生産する技術を開発しています。

    >住友化学、有機EL印刷技術で真空蒸着法並みの解像度を実現

     一方、カティーバはインクジェット法を用いたパネル生産の研究を続けており、イールド・ジェットと呼ぶ独自の大型有機ELパネル量産技術を持っています。

     現在主流の真空蒸着方式ではなく、窒素ガス中で生産することでコストを削減。
     印刷時のムラを作らず生産効率を高めた装置制御ソフトも持っており今後、住友化学の材料を使って印刷装置の開発を進めるとしています。