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(株)レゾナック・ホールディングス【4004】の掲示板 2020/09/02〜2020/10/15

「昭和39年末,新潟県を流れる阿賀野川にニゴイやマルタなどの川底に住む魚が,水面で苦しんでおよぎまわっているのを,付近の住民がいともかんたんにとらえ,思わぬ大漁に喜こんでいるとき,これを食べた猫が突然フラフラ歩きはじめ,さいごにはとび上って火の中にとびこみ焼け死んだものもある。また人間も例外でなく,全身がしびれ,目がみえなくなったり,言葉がしゃべれなくなったりして死んだ人もある」

 私は新潟県民主団体水俣病対策会議が編集した「怒りは川をさかのぼる」というパンフレットを読んで,正直のところぞっとしました。このパンフレットの題名のようにそういう気持と一緒に「怒る」ことが必要であり,そしていったいこうした「怒り」は誰が解決してくれるのか次に考えました。おそらく,第2の水俣病発生という発表をはじめて行ない,今もなお昭和電工の工場廃液に含まれるメチル水銀が原因となったものであるという追求を続けておられる新潟大学椿教授達も,私など比較にならない,いっそう強い「怒り」から出発されたのでしょう。

最初は水俣病の原因がメチル水銀とはわかりませんでした。そのため「伝染病」「タタリ」 だと誤解され、結婚や就職で差別されるようになりました。
  そして原因がメチル水銀とわかっても行政は積極的にPRしませんでした。そのため、誤解はなかなかとけず、具合が悪くても差別を恐れ水俣病と言い出せない状況になってしまいました。