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帝国繊維(株)【3302】の掲示板 2015/04/29〜2023/01/10

帝国繊維によるヒューリック株大量保有、そしてそれに対するスパークスの意見表明に関しては先月、ロイターの英語記事でも報じられていて、その中に、匿名の帝国繊維関係者によるヒューリック大量保有に関する以下のようなコメントが挙げられている。
http://www.reuters.com/article/sparx-group-japan-teikoku-sen-i-idUSL3N1HI1T5
”An official at Teikoku Sen-i said it holds Hulic shares for historical reasons but reducing its stake in Hulic may not make sense, considering its dividend payments.
The company has been steadily boosting dividend payments to shareholders, added the official who declined to be identified because he was not authorised to speak to the media.”
昔からの付き合いがあるのにくわえ、配当支払いがあり、なおかつ配当額を一貫して増やしているから売却はナンセンスとの旨の発言だが、一言で言って理解に苦しむ。なぜなら、ヒューリックの配当利回り、すなわち価格変動リスクにさらされている投資額に対する配当額の割合は、今日時点で1,71%に過ぎない。それに対し、ヴァンガードの全世界株式ETFのそれは2.25%である。いうまでもなく、株式は分散を効かせれば効かせるほど「リスク分のリターンの値」が高くなるというのは投資の基本中の基本なわけだ。では、株式クラスにおける究極の分散投資対象ティッカーvtよりも配当利回りが低いヒューリックに一点集中投資することの合理性はどこにあるのか?Financial Analyst Journalなりなんなりに、そんな投資方法を正当化するようなペーパーが一度でも掲載されたことがあるのか?IR資料で10年前から同じ写真を使い続けている飯田時章会長御年82歳および白岩強社長はこの点に関し株主に向けて説明をする義務を負っているとの自覚はあるのだろうか?

  • 337

    tora3 買いたい 2017年5月12日 15:13

    >>336

    > IR資料で10年前から同じ写真を使い続けている
    笑いました。

    ご紹介のロイターの英語記事のコメントが本当なら、相当な無知をさらけ出していますから心配になりますね。
    あるいは海外投資家に目をつけられないよう、意図して無知を演じているなら相当な戦略家です。

    配当金があるという理由だけで政策保有が合理化されるなら、この方は金利8%で借金して利回り1%(しかもリスク付き)の商品を買うんですね。だって配当金があるんですから売ったら勿体ないですね(笑)。

    百歩譲ってヒューリックが年20%超成長の超優良な金の卵なら議論の余地はありますが、それでも投資家が帝国繊維の株主であることを通じて得る必要があるリターンではありませんし、現実はそうですらなく帝国繊維のROEは一般的な資本コストに対して話にならないわけですから論点が完全にずれています。

    そもそもスパークスの提案はヒューリック株売却の還元ありきではないわけです。"他に有効な配分先が無いようなので"と条件付きで提言している趣旨をこのコメントされた方は理解できていないのでしょう。
    資本コストを上回る成長投資に配分できるのなら売却後に再投資するのが合理的であり、株主にキャッシュを還元せずとも評価されます。

    買収対策をドヤ顔で四半期報告書に載せている場合ではありません。

    我々は個人投資家として冷静な見極めをする必要がありますね。

    スパークス阿部社長のインタビュー
    https://channel.nikkei.co.jp/m/watch/vod/?topfol=archive&topfile=201704251900
    rennyさんの記事
    http://ginsenfund.hatenablog.com/entry/2017/05/02/221350

    以上はどちらも有料コンテンツのため直接引用は控えますが、この件については帝国繊維の経営トップ認識のみに問題があり、トップ未満の社内的には共感を持って対話がされているだろうということがうかがえます。

    つまりスパークスとしても時間の問題ではあると考えているからこそ、あきらめずに提言を公表するに至ったのでしょう。
    (現に、スパークスのスチュワードシップコードファンドでは、対話による進展が不可能と判断した銘柄は投資半ばで売却に至っています。)