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マーチャント・バンカーズ(株)【3121】の掲示板 2019/01/30〜2020/01/23

>>914

(続き)

また大株主のアートポートインベストと共同で設立した新会社が、ユーロ圏での営業ライセンスを保有する仮想通貨交換所CRYPTOFEXの運営会社CR社(エストニア)を19年5月買収し、19年7月ブランド名をANGOO FinTech(アンゴーフィンテック)に変更した。アーリーワークスのブロックチェーンプラットフォームを採用し、ユーロ圏20ヶ国以上を対象にサービス提供予定である。

 19年8月には子会社MBKブロックチェーンがCR社と独占的業務委託契約を締結した。ANGOO FinTechの審査やプロモーションを行い、業務請負収入や配当収入を収益とする。

 19年9月には香港のBS証券と、アジアの企業を対象としたSTO(Security Token Offering)ビジネス、および香港証券取引所への上場を目指す日本企業へのアドバイザリー業務に関して業務提携した。BS証券の顧客でSTOによる資産流動化や資金調達を希望する企業に対して、STOに関する情報提供、トークンによる資金調達・流通の場としてのANGOO FinTechの紹介などによって手数料を得る。

 19年10月にはエストニアで不動産投資プラットフォームを構築・運営するBOP社と業務提携した。協業してエストニアの不動産物件のSTOに取り組む。

■20年3月期大幅営業増益予想

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比8.5%増の21億円、営業利益が2.4倍の2億50百万円、経常利益が1億20百万円(19年3月期は4百万円の赤字)、純利益が71.7%減の80百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比0.0%減の8億96百万円、営業利益が97.6%増の35百万円、経常利益が20百万円の赤字(前年同期は32百万円の赤字)、純利益が21百万円の赤字(同2億75百万円の黒字)だった。

 売上高、利益とも計画未達だったが、前年同期との比較では販管費抑制なども寄与して大幅営業増益だった。売上面では賃貸用不動産の取得が1件にとどまり、ブロックチェーン関連のアドバイザリー手数料も計画未達だった。マーチャント・バンキング事業は1.1%減収だが賃貸収入が寄与して12.6%増益、オペレーション事業は0.6%増収で4.2倍増益だった。純利益は前期計上の投資有価証券売却益の剥落が影響した。

 なお子会社MBKブロックチェーンとCR社の独占的業務委託契約による第1号案件に関して、審査手数料およびプロモーション手数料として受領しているコインの会計処理を現在確認中であり、業績に与える影響も精査中としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は年初来安値圏で軟調展開だが、調整一巡して反発を期待したい。11月28日の終値は300円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS2円87銭で算出)は約105倍、今期予想配当利回り(会社予想の1円で算出)は約0.3%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS125円41銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約84億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)