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JT【2914】の掲示板 2019/09/14〜2019/09/20

>>995

加熱式たばこ、頭打ち 大手3社、新製品相次ぎ投入 吸い応えや機能見直し

日本で加熱式たばこの競争が転機を迎える。日本は世界の加熱式市場の6割を占めるが、普及ペースは頭打ちの兆しが強まっている。世界のたばこ大手3社は吸い応えや機能を見直した新製品を国内で相次ぎ投入し、閉塞感の打破を狙う。世界で嫌煙機運や規制が強まるなか、各社はモデル転換の一里塚として日本での市場開拓を競う。

「日本の加熱式は業界の標準になった。世界戦略を考える上でも重要だ」。9月3日、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は加熱式「グロー」の新モデルを発表。日本法人のジェームズ山中社長は日本市場の重要性を訴えた。

10月に発売する新製品は加熱時間で吸い応えを変えられる「グロー・プロ」や小型化した「グロー・ナノ」など、2017年発売の前モデルから機能を強化した。

米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は18年11月に10本程度まで連続喫煙できる「アイコス」の新製品を投入。日本たばこ産業(JT)も今年1月、加熱温度を高め吸い応えを改善した新型「プルーム」を発売しており、BATの新製品で「第2世代」が出そろうことになる。

英調査会社ユーロモニターによると、18年の世界の加熱式たばこ市場は118億ドル(約1兆3千億円)で、この6割を日本が占める。16年のアイコス発売で加熱式が一気に普及。18年に国内たばこ市場に占める割合で2割に達した。

ただ、最近では加熱機器を購入する喫煙者が一巡し、3社とも成長ペースが鈍化している。加熱式を巡る国内の競争環境は、普及が急速に進む成長期を終え、機能や価格を競わなければ利用者が増えない成熟期に移行しつつある。各社は新製品により市場が飽和するのを防ぐ効果を期待する。

PMIやJTが日本市場の先に見すえるのは世界展開だ。

海外では次世代型として、日本で販売が認められていない電子たばこが急速に広がる。ニコチン入りの溶液を気化して吸うもので、葉タバコを使う加熱式と違い参入障壁が低い。若者を中心に安価な電子たばこへのシフトが進み、未成年の常習者が増えた米国では社会問題化している。