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(株)ディー・エヌ・エー【2432】の掲示板 〜2015/04/08

>>220219

日経産業新聞に、7月29日から南場智子氏の仕事人秘録が掲載されている。
夫の看護に専念するため、2年前に社長を退任したが、今春、常勤の取締役の復帰したのをこの記事で知った。

◆2013/07/29 日経産業新聞 1ページ
ソーシャルゲームやインターネットオークションの先駆者で、創業から13年後の2013年3月期には連結売上高2000億円超を達成したディー・エヌ・エー(DeNA)。創業者の南場智子氏は、がんが見つかった夫の看病に専念することを理由に11年6月に社長を退任。約2年にわたり経営の第一線を離れていたが、常勤の取締役に今春復帰した。(関連記事29面に)

米系コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。コンサルタントとして旧知の企業経営者にネットオークションを提案した際、「自分でやってみたら」と勧められたのを機に独立、99年にDeNAを起業した。

インターネットオークション事業の黒字化に3年余りを要し、創業当初は苦戦続きだったが、ソーシャルゲームプラットフォーム「Mobage(モバゲー)」が大ヒット。負けず嫌いの性格で数々の危機を克服した。

現場に復帰したら、持ち前のテンションがあっという間にみなぎってきた。「IT(情報技術)分野で世界1位を目指す」。南場氏は前人未踏の頂(いただき)を踏みしめようと決意を新たにする。

2013/07/29 日経産業新聞 29ページ
未踏の道こそ面白い(1)ディー・エヌ・エー創業者南場智子氏(仕事人秘録)

新入社員の気持ちで挑戦
夫と一緒に闘病した。

突然、社長退任を発表し、「夫の病気に勝つ」と宣言した。幸い治療のかいあり、今や夫はゴルフやダイビングもできるまで回復。時間に余裕ができ、もう一度DeNAに貢献したいとようやく思えるようになった。

私が最前線を離れていた間に、DeNAは高成長を遂げた。13年3月期の連結売上高は社長を退任する直前の11年3月期比で80%増の2024億円、純利益は同44%増の455億円と、ともに過去最高となった。これは守安功社長の手腕だ。退任を決意した時点で、会社の潜在力を最も引き出せる人物と見込んだのが守安だった。創業社長が現場に戻るとトップに復帰するケースもあるが、当社ではそれは断じてない。

私は今、新入社員のような気持ちで張り切っている。守安とは役割を分担。私は対外折衝や、採用活動、そして当社が大切にする価値観「DeNAクオリティー」を伝えるエバンジェリスト(伝道師)としての役割を担う。シュッシュッポッポと蒸気を上げながら走っている感じ。毎日朝9時半ごろ出社し、午後11時ごろまでフル回転している。

こっそり明かすと“副業”にも手を出している。新規事業を3つ提案しているのだ。そのうち1つのアイデアは若手社員と飲みに行ったときに酷評され、「南場さん、それ絶対やめた方がいいですよ」と言われた。悔しいのでとにかく仕上げてやろう、と燃えている。

当社が面白いのは、徹底してフラットな組織であること。社長に対し他の役員が堂々と意見を言う風土を尊重している。会社の大事な方向性を決めるのはトップの役割だが、トップに一番ビジネスセンスがあるという保証はないからだ。

これは私が社長だったときから確信し、貫いてきたことだ。意見が違う者同士が真剣に激論を交わす。その代わり、会社としてひとたび意思決定すれば全員が同じ方向を向いて力を注ぐ。これはあらゆる経営判断の局面で一貫してきた。

IT(情報技術)分野で、世界のトップ企業へ。
IT業界では世界を制した日本企業はまだ出ていない。低くはない山だが、だからこそ挑戦する価値がある。目標を達成するためとあらば、「ガルルル」と音がするぐらい120%全力でエネルギーを注ぎ込むのが私の流儀だ。

略歴だけを見たら順調にきたように見えるかもしれないが、どっこいここまでの仕事人生はすったもんだの連続だった。もうダメかもという危機に見舞われながら、チームで乗り切って何とかここまでたどり着いた。こんな起業家もいるんだと知っていただけるなら、破れかぶれの逸話も喜んで披露していきたい。

なんば・ともこ 新潟市生まれ。1986年(昭61年)津田塾大英文卒、マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。99年DeNA設立。11年社長兼最高経営責任者(CEO)を退任。13年常勤取締役に復帰。51歳。

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  • >>222096

    やっぱりすごい人。
    社長の時の講演を聞いてから、圧倒されっ放しです。
    復帰して夜11時まで働くって、働き過ぎだろ。
    DeNAのこれからの飛躍にも、欠かせない人物です。

  • >>222096

    ◆2013/08/23 日本経済新聞 地方経済面 神奈川 26ページ

    プロ野球横浜DeNAベイスターズが積極的な地域戦略に取り組んでいる。駅でのPRやジュニア対策、プロアマ交流など様々な仕掛けに工夫を凝らす。テレビ地上波の全国放映がほぼ消え、親会社がTBSから携帯ゲーム配信大手のディー・エヌ・エー(DeNA)に変わって2年目の球団戦略は、プロ野球自体が抱える問題の克服でもある。

    JR、横浜市営地下鉄の関内駅とみなとみらい線日本大通り駅が今シーズンからベイスターズ一色に染まっている。横浜スタジアムの最寄り3駅の電車発進メロディーは球団歌「熱き星たちよ」。選手の大型ポスターが各所に貼られ、JR駅舎の駅名の両隣は巨大な帽子とマスコットキャラクターがファンを迎える。

    「以前、福岡市内の駅を見た時『ここまでやっているのか』と思った」。ホークスだらけのPR手法を見たある球団スタッフは打ち明ける。放映権収入に頼っていたTBS時代に指摘された「地元対策の弱さ」から脱却、ようやくファン目線の戦略を取り始めた。

    このほか、試合後の映画上映やミニライブも実施、「コミュニティーボールパーク構想」を掲げる。池田純球団社長は「ディズニーシーや東京スカイツリーもある意味ライバル」と位置付け、球場に来られないファンには、スマートフォン(スマホ)で観戦してもらえるサービスも検討中だ。

    取り組みは少しずつ実を結びつつある。主催試合の観客動員100万人達成は今月18日の52試合目。買収前年の2011年より14試合も早く、「DeNAの認知度は高まった」。池田社長は手応えを感じている。

    危機が遠ざかったわけではない。中長期では「子供の野球離れ」という本質的な問題が横たわる。球団は今年、ファンクラブのキッズ会員には、1軍公式戦全試合招待のほか野球グローブもプレゼント。同伴する親の財布に期待する一方、「まずボールに触ってもらわないと始まらない」(池田社長)との危機感がある。

    試合の合間を縫って選手が県下の小学校を訪れる訪問授業「星に願いを」は今年170校を超えた。先月末から、県下約550人の小学生を集め「ジュニアベイスターズ」18人を選考した。県内の大学、社会人計5チームと2軍とのトーナメントも全国で初めて今月実施、「幼児から社会人まで」裾野の広いファンづくりに乗り出している。

    しかし、やはりチームの実力は人気の原動力。そのために「設備投資」が欠かせない。買収前の11年12月期に約30億円あった赤字額は、経費削減で前期は19億円に減ったが、今期は再び増やす。その分を選手補強に充て、「強いベイスターズ」の復活をめざす。

    【図・写真】ファンの子どもたちを招待してグラウンドキーパーなどの職業体験をする企画もある(横浜スタジアム)

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