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大東建託(株)【1878】の掲示板 2019/07/06〜2019/10/09

二人とも辛いだろうなぁ


同級生がAさんに連絡してきた主な目的は、近況報告というよりも、「営業」にあった。ひとしきりしてから、同級生は切り出した。
「大東建託でアパートを建てて経営してみないか」

 Aさんは、アパート経営などに興味はない。建てる土地もない。その旨、伝えると、同級生は言った。

「じつは“いい出もの”がある。安くていい土地がある。そこを買って建てればよい。家賃収入が入る」

 自己所有の土地にアパートを建て、経営するのが、一般的な大東建託の販売商品だ。これに対して、土地をあらたに購入してそこにアパートを建て、大東建託の子会社が一括借り上げをして経営するのが、「ランドセット」と呼ばれる方法だ。同級生がAさんに勧めたのは、この「ランドセット」だった。

 自分の土地にアパートを建てる通常のやり方が、その目的を「税金対策」や「空き地の有効活用」に置いているのに対して、ランドセットは、多額の借金をすることが節税につながる資産家の例を除けば、純粋に利益を得るためだけの投資である。Aさんは資産家ではない。

 同級生がAさんに購入を勧めた「安くていい土地」とは、郊外の住宅地のはずれにある、山麓の山林だった。広さは4000㎡もある。価格は300万円ほどだという。不動産取引に縁のないAさんには、素人感覚として安く感じられた。

 同級生の車で現地を見学してみた。「ゴルフ練習場にいいんじゃないか」、というのが第一印象だった。雑木林の斜面で、ボールを打ち上げるのにはもってこいだ。

 斜面の下の低い部分が500坪ほど平らになっていて、そこにアパートを作ればよい、と同級生は言った。周囲に家はなく、道路もついていなかった。もっとも近い家まで100メートル以上も離れていた。アパート経営をするのにふさわしいところなのかどうか、土地勘のないAさんには、皆目見当がつかなかった。

◇「大丈夫です」攻撃にさらされて
 もとよりアパートに関心がなかったAさんだが、同級生に求められるまま「立地審査」という大東建託の社内手続き書類に、軽い気持ちで同意した。これが、契約締結を目標とした「営業作戦」の第一歩だとは知るよしもなかった.....

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