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(株)大林組【1802】の掲示板 2022/07/24〜2023/09/20

>>1015

簡単に崩れます。「すでに設置済み」と言っても、それは組み立て途中の話なので、鉄骨を所定の位置に配置して「必要最小限の仮のボルト」で、とりあえず形だけ繋がったような状態です。
なぜそのような手順で進めるのかというと、鉄骨の製作精度や溶接熱による歪み反りや曲がりがあり、いきなり全体を組み上げることはできないからです。
ジョイントは少しルーズにしておいて、部材全体を組み付けてから垂直水平のバランスを見てから、高力ボルトの本締めと溶接をしてようやく所定の強度に達します。

このビルの鉄骨梁は、既定のボルトを締め付けた後で溶接を併用することで強度を高める(ノンブラケット工法)だと思います。そのため数フロア下では、まだ溶接がされていない可能性は十分にあります。
どんなに強靭な部材でも衝撃力には弱いので、20mもの高さから計48tの鉄骨が落ちればその破壊力は爆弾並みだったはずで、当たった階の床下の鉄骨も塑性変形(形が変わる)や亀裂が生じているかもしれません。

一級建築士の資格を持った監理者(設計事務所)が検査を行わせて、損傷を受けた部分は確実に作り直すことになります(欠陥部分が残ると監理者の責任が問われるので、妥協なく徹底的にやられます)
取り壊して作り直すまで全てゼネコンの負担で、これほどの事故だと材料と施工費、被害者への補償合わせると十億円超えの可能性もあり、工期も数か月遅延すると思われます。しかも商業施設なので、開業が遅れると営業補償まで負うことになります。でもそれなりの利益を確保していますし、それに耐えられるだけの組織が大林組などのスーパーゼネコンだとも言えます。