(株)コパ・コーポレーション【7689】の掲示板 2021/02/25〜2021/09/21

　コパ・コーポレーション<7689.T>は３月５日に年初来安値３９８５円を付けた後、４１００円近辺で底堅い展開が続く。前２０２１年３月期予想ＰＥＲが１８倍台と割安感もあり、中期的には上値を狙う展開が見込めそうだ。

　同社は店頭や、テレビ、インターネットを使った通販実演販売の関連事業を手掛けている。前期は新型コロナウイルスで店頭の実演販売が厳しい状況となったものの、巣ごもり消費の拡大からテレビ通販、インターネット通販は好調に推移した。

＜実演販売士育成に注力し成長力を強化＞

　実演販売とは、実演販売士が消費者の目の前で実際に商品を使ってみせて使用価値をアピールし、購入を促す販売手法をいう。同社は実演販売士の育成に注力し、精度の高い教育を実施して継続的に実演販売士を輩出できる仕組みを整えている。同社の実演販売士は店頭、テレビ、インターネットのほか、企業などからの依頼に基づいた展示会などイベントでも活躍中。実演販売士の育成が同社の成長につながっている。

　前期はテレビ通販、インターネット通販が伸びたことで業績は好調、第３四半期（２０年４−１２月）の単体業績は売上高５５億３１００万円（前年同期比２８．７％増）、営業利益８億２２００万円（同１０．８％増）となった。

　ビューティー＆ヘルス系商品のゴムを使用したピーリングタオル「ゴムポンつるつる」、濡らして振ると冷たくなるタオル「夢ゲンクールタオル」、インテリア系商品の体圧分散効果がある「Ｇゼロクッション」、クリーン系商品の掃除用クロス「パルスイクロス」などが売上増をけん引した。

　一方、直営店舗、Ｅコマース（電子商取引）サイトで展開する同社の直販店「デモカウ」は、２０年１２月に北千住（東京都足立区）に直営店舗の２号店を出店した。来店客は伸び悩んだが、実演販売の効果もあり、キッチン系商品のコーティング包丁「スーパーストーンバリア包丁」などが好調。

＜進ちょく好ペースで計画超過で着地も＞

　前期の連結業績は売上高６４億１９００万円（前々期比１４．５％増）、営業利益８億９８００万円（同４．２％増）を見込んでいる。同社は２０年６月２４日にマザーズに上場し、そのときの通期予想は売上高５６億７００万円、営業利益７億８００万円だったが、７月に上方修正した。

　通期業績予想に対する第３四半期決算の進ちょく率は売上高８６．１％、営業利益９１．５％と高い。期末には計画を上回って着地した可能性もありそうだ。決算発表は５月１４日の予定。

［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ−ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社 (2021-04-20 07:51)