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(株)Ridge-i【5572】の掲示板 2024/03/13〜

株で負け続けると、自分が買ったら下がる、監視されているのではないかという思考に至るのは理解できる。量子力学などの概念に触れると、世界は自分によって変化しているのではないかと感じるようになるのも無理はない。しかし、自分が買ったら下げたというのは結果であって原因ではない。

出来高が1日に1000万円の銘柄に対して300万円の注文を入れれば、出来高に対する影響力は30%にもなる。出来高の小さい銘柄では自分の注文が株価に影響を及ぼすことは事実だ。もしそれが嫌なら、出来高も流動性も高い銘柄を選べば、自分の影響力は限りなくゼロに近づく。ただし、繰り返しになるが、そういったことが株価が下がった原因ではない。

特に、時価総額100億円以下のテーマ株は値動きが荒い傾向にある。これは、短期的な利益を求めて銘柄のことをよく調べもしない軽率な投機家が、コンビニでお菓子やアイスを買うような感覚で、ニュースの内容を十分に吟味せずに衝動的に買いに入るためだ。

例えば、今回のニュースを見てみよう。「検討を開始した」という内容だけで、売上への具体的な影響について何も触れられていない。おそらくNDA(秘密保持契約)を締結したくらいの段階だろう。多くの企業にはNDAだけの契約が山ほどあり、それが実際の案件に繋がらないことがほとんどだ。もちろん、可能性がゼロの相手とNDAを締結することはないので、企業規模の格差があるNDAほど、期待されている技術や特許を保有しているなど独自性や優位性を備えているとは考えられる。

しかし、検討を開始しただけで、いつ売上に繋がるか分からないようなニュースを軽率な投機家は理解できず、すぐに株価に影響すると勘違いして飛び込んでくる。その結果、一時的には株価が釣り上げられることになる。ただ、出来高の少なさと地合いの悪さから、もっと高いところで買った人たちが決済してくるので、すぐに下げ始める。その下げに恐怖を感じた軽率な投機家がすぐに退場するため、元の値段以下まで下げてしまうのだ。

信用買いが20万株あるということは、それだけの売り圧力が元々存在している。そして、直近のチャートで下落傾向にある。そんな状況下で目先の短期的な上昇を狙って入ってきても、少し上げたら直近に損失を抱えていた投資家が建値や損失が縮小したところで撤退し、再び下げるのは目に見えている。