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JIG-SAW(株)【3914】の掲示板 2016/04/22〜2016/04/25

2015.10.01特集コンテンツ「株価変動の「投資心理」を考える」より 

投資家心理はトレンド追随で変化する     櫻井英明 氏

株価が上がり続けると投資心理は根拠の薄い期待感で満たされ、「出遅れたくない」となる。株価が下がり続けると漠とした不安心理にさいなまれ「どうしよう、見たくない」となる。心理は希望に満たされると慢心し、痛めつけられると疑心暗鬼に変化するものです。本当は「疑心暗鬼の先に光あり、順風満帆の裏に影宿り」。この、「人の行く裏にある花道」を多くの人が時間をかけて求めているのが株式市場です。でも実際のところは、「比較多数の心理に付く」というのが正しいのでしょう。

 株式相場とは心理。上に動けば加速の動きと足を引っ張る動きがうごめきだします。下に動けば同様に加速の動きと引き戻す動きが現れます。このせめぎあいのリズムのハザマで動くもの。売りは売りを呼び、買いは買いを呼びます。しかし、その逆ベクトルも稼働を開始。まさに「相場解釈はトレンド次第」ですから「株高ければ強気、株安ければ弱気」。どちらのパワーが強いのかの見極めが必要です。たぶん本当に必要なのは他人の解釈ではなく自分の解釈。自分の肌で感じる相場観こそ正しいと信じることが一番大切です。
 ただ、株式市場はバックミラー投資になりがちなもの。言葉は前を向いているものの注意はほとんど後ろに向けているようなもの。「過去に饒舌(じょうぜつ)、未来に寡黙」というのが株式市場。未来に饒舌になったときに市場は明るい未来を示しているでしょう。そして海外株安だから日本株安なんて解釈は姿を消すに違いありません。

もうかると思うからお金が集まるのが株式市場。必要だとか、アレを持ちたいとう欲望とは少し違った欲望に左右されています。フツーのものは価格が下がれば皆喜んで買いに来ます。ところが株式市場は価格が下がると不安になって手が引っ込む場所。未来永劫(えいごう)この構図は変わらないでしょう。ところが価格の上昇局面ではどちらも一緒。我先にと買いを出し始めます。ただ、フツーのものは高値になると諦めが登場しますが、株の高値は諦めどころか希望満載。これだけ違うのが消費心理と投資心理。おなじ心理もつかさどるものが違うとこれだけの差が生じてくるから面白いです。価格に背中を押してもらわないと踏み出せない心理は変わらないのでしょう。