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(株)QPS研究所【5595】の掲示板 2024/04/17

スペースX、QPS研究所の衛星などを搭載したライドシェアミッションに成功
4/17(水) 9:21配信

sorae 宇宙へのポータルサイト
フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から打ち上げられるファルコン9
スペースXは日本時間2024年4月8日、同社の「ファルコン9」ロケットによるライドシェアミッション「Bandwagon-1」を実施しました。Bandwagonは中傾斜軌道へ超小型衛星を投入することを目的としており、日本の民間宇宙企業の衛星を含む11機の衛星が搭載されました。【最終更新:2024年4月16日15時台】

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■中傾斜軌道ライドシェアミッション「Bandwagon」とは

基地内の着陸エリアへ帰還するファルコン9の第1段機体
「Bandwagon」はスペースXが新たに開始したライドシェアミッションで、軌道傾斜角45度・高度550~605kmの中傾斜軌道への小型衛星投入を目的としています。同社が2021年から実施しているライドシェアミッション「Transporter」は太陽同期軌道(SSO)への小型衛星投入を目的としており、今回初めて実施されたBandwagonとは衛星を投入する軌道が異なります。

11機の衛星を搭載したBandwagon-1ミッションのファルコン9は、日本時間2024年4月8日8時16分(米国東部夏時間2024年4月7日19時16分)に米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から打ち上げられました。なお、ファルコン9の第1段機体は今回が14回目の使用で、発射約8分後に基地内の着陸エリアへ帰還することに成功しました。
■Bandwagon-1のペイロード

Bandwagon-1では、前述の通り11機の衛星がファルコン9に搭載されました。このうち1機は日本の民間宇宙企業QPS研究所の小型SAR衛星「QPS-SAR7号機」、愛称「ツクヨミ-II(ツクヨミ・ツー)」です。QPS研究所によると、軌道投入から約1時間後にツクヨミ-IIとの初交信に成功し、その後に衛星の収納型アンテナを展開することにも成功しました。

QPS研究所は合成開口レーダー(SAR)を搭載した衛星によるコンステレーションの運用を目指している企業です。同社によると、全36機からなる衛星コンステレーションを構築することで、地球上の任意の地点を平均10分間隔という「ほぼリアルタイム」で観測することが可能とされています。

QPS-SARは衛星の投入軌道ごとに愛称がつけられています。中傾斜軌道に投入される衛星は日本神話の月読命(つくよみのみこと)にちなんで「ツクヨミ(TSUKUYOMI)」と命名されていて、2023年12月にはQPS-SAR5号機「ツクヨミ-I」が打ち上げられました。なお、太陽同期軌道に投入される衛星は日本神話に登場する天照大御神(あまてらすおおみかみ)にちなんで「アマテル(AMATERU)」と命名されていて、これまでに3機が打ち上げられています。