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クオリプス(株)【4894】の掲示板 2024/04/20〜2024/05/01

「iPS心臓」の試作モデル公開…最適の状態で2週間拍動、大阪・関西万博で展示へ

人材サービス大手「パソナグループ」は25日、2025年の大阪・関西万博での展示を計画している「iPS心臓」の試作モデルを公開した。全身の様々な細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作り、本物の心臓のように拍動させることを目指している。

 iPS心臓は、澤芳樹・大阪大特任教授(心臓血管外科)をエグゼクティブプロデューサーに迎えたパソナが「いのち、ありがとう。」を基本理念とするパビリオンの主要展示として企画。心臓病をiPS細胞で治療する再生医療の実現を目指してきた澤特任教授の技術を生かし、新興企業「クオリプス」(東京)が開発を進めている。

縦2センチ、横1.5センチ、厚さ1センチの立体モデル

 公開されたのは縦2センチ、横1.5センチ、厚さ1センチの心臓の立体モデル。細胞の「足場」となる素材に、iPS細胞から作った心臓の筋肉細胞を注入して培養したもので、温度などを最適の状態にすれば約2週間、拍動するという。パビリオンでは新しい物に交換しながら、拍動する状態での展示を目指す。

 実際の心臓に置き換えるには更なる技術改良が必要で、澤特任教授は「拍動する様子から命の躍動を感じてもらい、それをきっかけに、若い来場者や研究者が将来、心臓の再生を実現してくれれば」と語った。