投稿一覧に戻る (株)ティムス【4891】の掲示板 2023/05/03〜2023/06/08 2462 zsq***** 強く買いたい 2023年6月9日 01:13 >>2460 第2相で主要評価項目を達成 ティムスは2018年6月、急性期脳梗塞患者を対象とするTMS-007とバックアップ化合物の権利の導出に関する独占的オプション契約を米Biogen社と締結。一時金として400万ドルを受領した。 2018年2月から日本国内で始まった第2相臨床試験では、t-PA製剤の適応の無い、発症4.5時間から12時間後程度の患者を対象とした。主要評価項目は安全性、National Institute of Health Stroke Scale(NIHSS)やmodified Rankin Scale(mRS)といった脳梗塞の評価指標などに置いた。 2021年5月に第2相の結果が公表され、主要評価項目が達成された。被験者は、脳卒中の症状を発症してから最長で12時間後までの時間帯に投薬を受けた。また機能回復に関する評価項目であるmRSで0または1を達成した患者の割合が、TMS-007群で40%、プラセボ群で18%(P<0.05)となり有意差が示された。また血管の再開通率はTMS-007群で58.3%、プラセボ群で26.7%となり、TMS-007群で多い傾向が示された。 この結果を見て、Biogen社がオプション権を行使し、TMS-007とバックアップ化合物の全世界における独占的な開発権と販売権を持つことになった。その代わりBiogen社はオプション行使料として1800万ドルをティムスに支払う。将来的にティムスは、開発状況と製品化に伴うマイルストーンとして最大3億3500万ドルを受領し、全世界における毎年の純売上高の1桁台後半から10%台前半の段階的ロイヤルティーを得ることができる。 関連記事:特集◎バイオスタートアップの導出契約2021 TMS-007の導出が成功したことで、ティムスが上場する道は一気に開けた。同社は数年前から株式の新規上場(IPO)にむけて準備を進めており、若林社長は「2021年は勝負の年」と語っていた。6月24日には、株式の上場準備に入ったことを正式に発表した。今後の見通しなどについて、若林社長に聞いた。 Biogen社と共同研究を始めて3年で成果が出た。順調だったといえるのか。 若林社長 外から見ると順調に見えるかもしれないが、内部では様々な苦労があった。最も苦しかったのは患者の組み入れが思うように進まなかったこと。2019年5月からは、参加する医療機関を5施設から40施設に拡大した。Biogen社は常に紳士的で、共同研究をうまく進めることができた。 6月になって、上場準備に入ったことを正式に発表した。IPOの時期はいつか。 東証が決めることなので、我々には分からない。ただ、これまでIPOに向けて準備は進めてきたので、主幹事証券会社と一緒に詰めの作業をするだけ。上場は私の意思だけではない。蓮見先生など株主などの期待もある。蓮見先生は、上場で得た資金で「007でやったことを再現したい」と言っている。 我々が上場することで、創業期から支えてくれたベンチャーキャピタル(VC)にたっぷりと儲けてもらいたいと考えている。これは、私がベンチャーファンドに関わっているから言うのではない(若林氏は、大学発ベンチャーなどに投資している先端科学技術エンタープライズ=ASTECの代表取締役も兼務している)。VCが潤えば、そのお金は再びスタートアップの投資資金に回る。その循環を回していくことが重要で、次のスタートアップにとってプラスとなる。 「007でやったことを再現したい」とはどういう意味か。 蓮見先生の言葉を借りれば、「サイエンスを忠実にやる」ということだ。大手製薬会社なら、社内で役割分担が明確に分かれていて、臨床開発計画は厳格に管理されているだろう。しかし、しゃくし定規に考えるのではなく、そのモノの価値を深く捉え、柔軟に対応することも重要ではないか。スタートアップにはそれができる。 TMS-007の臨床開発を通じて様々な知見が社内に蓄積された。さしあたって、急性腎障害・薬剤性腎障害・癌悪液質などの疾患を対象に研究開発中のTMS-008に注力していくことになる。また、上場後は外部から開発候補を導入することも視野に入ってくる。 上場を果たしたら、社員にどのように報いるつもりか。 当社の給与水準は、今でも業界の水準と比べて低いわけではない。ただ、苦労を共に味わった社員には報いたいと考えているので、給与水準は引き上げたいと考えている。 そう思う32 そう思わない7 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
zsq***** 強く買いたい 2023年6月9日 01:13
>>2460
第2相で主要評価項目を達成
ティムスは2018年6月、急性期脳梗塞患者を対象とするTMS-007とバックアップ化合物の権利の導出に関する独占的オプション契約を米Biogen社と締結。一時金として400万ドルを受領した。
2018年2月から日本国内で始まった第2相臨床試験では、t-PA製剤の適応の無い、発症4.5時間から12時間後程度の患者を対象とした。主要評価項目は安全性、National Institute of Health Stroke Scale(NIHSS)やmodified Rankin Scale(mRS)といった脳梗塞の評価指標などに置いた。
2021年5月に第2相の結果が公表され、主要評価項目が達成された。被験者は、脳卒中の症状を発症してから最長で12時間後までの時間帯に投薬を受けた。また機能回復に関する評価項目であるmRSで0または1を達成した患者の割合が、TMS-007群で40%、プラセボ群で18%(P<0.05)となり有意差が示された。また血管の再開通率はTMS-007群で58.3%、プラセボ群で26.7%となり、TMS-007群で多い傾向が示された。
この結果を見て、Biogen社がオプション権を行使し、TMS-007とバックアップ化合物の全世界における独占的な開発権と販売権を持つことになった。その代わりBiogen社はオプション行使料として1800万ドルをティムスに支払う。将来的にティムスは、開発状況と製品化に伴うマイルストーンとして最大3億3500万ドルを受領し、全世界における毎年の純売上高の1桁台後半から10%台前半の段階的ロイヤルティーを得ることができる。
関連記事:特集◎バイオスタートアップの導出契約2021
TMS-007の導出が成功したことで、ティムスが上場する道は一気に開けた。同社は数年前から株式の新規上場(IPO)にむけて準備を進めており、若林社長は「2021年は勝負の年」と語っていた。6月24日には、株式の上場準備に入ったことを正式に発表した。今後の見通しなどについて、若林社長に聞いた。
Biogen社と共同研究を始めて3年で成果が出た。順調だったといえるのか。
若林社長 外から見ると順調に見えるかもしれないが、内部では様々な苦労があった。最も苦しかったのは患者の組み入れが思うように進まなかったこと。2019年5月からは、参加する医療機関を5施設から40施設に拡大した。Biogen社は常に紳士的で、共同研究をうまく進めることができた。
6月になって、上場準備に入ったことを正式に発表した。IPOの時期はいつか。
東証が決めることなので、我々には分からない。ただ、これまでIPOに向けて準備は進めてきたので、主幹事証券会社と一緒に詰めの作業をするだけ。上場は私の意思だけではない。蓮見先生など株主などの期待もある。蓮見先生は、上場で得た資金で「007でやったことを再現したい」と言っている。
我々が上場することで、創業期から支えてくれたベンチャーキャピタル(VC)にたっぷりと儲けてもらいたいと考えている。これは、私がベンチャーファンドに関わっているから言うのではない(若林氏は、大学発ベンチャーなどに投資している先端科学技術エンタープライズ=ASTECの代表取締役も兼務している)。VCが潤えば、そのお金は再びスタートアップの投資資金に回る。その循環を回していくことが重要で、次のスタートアップにとってプラスとなる。
「007でやったことを再現したい」とはどういう意味か。
蓮見先生の言葉を借りれば、「サイエンスを忠実にやる」ということだ。大手製薬会社なら、社内で役割分担が明確に分かれていて、臨床開発計画は厳格に管理されているだろう。しかし、しゃくし定規に考えるのではなく、そのモノの価値を深く捉え、柔軟に対応することも重要ではないか。スタートアップにはそれができる。
TMS-007の臨床開発を通じて様々な知見が社内に蓄積された。さしあたって、急性腎障害・薬剤性腎障害・癌悪液質などの疾患を対象に研究開発中のTMS-008に注力していくことになる。また、上場後は外部から開発候補を導入することも視野に入ってくる。
上場を果たしたら、社員にどのように報いるつもりか。
当社の給与水準は、今でも業界の水準と比べて低いわけではない。ただ、苦労を共に味わった社員には報いたいと考えているので、給与水準は引き上げたいと考えている。