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技研ホールディングス(株)【1443】の掲示板 2019/04/19〜2019/09/17

北朝鮮の人事から垣間見る米朝協議の行方

日経ビジネス 2019年4月17日 17時00分配信

――北朝鮮側からは「非核化」案を提示しなかったようですね。

武貞:
北朝鮮は、米国の方ににじり寄って非核化に自分から触れる必要などない、と認識しています。

北朝鮮は米国が朝鮮半島に軍事介入する道を閉ざしたいと考えています。

米東部に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有すれば、米国は朝鮮半島問題で中立的な立場をとるだろうという計算をして核兵器を保有したのです。

米国の介入がなくなれば北朝鮮の体制を温存した状態で朝鮮半島統一に向えると判断しています。

北朝鮮が制裁の緩和と並行して核兵器を捨てることは考えられません。

米国の軍事介入放棄と南北の統一への流れが、加速する時まで核兵器放棄を検討することはないのです。


武貞 秀士(たけさだ・ひでし)氏
拓殖大学大学院客員教授 専門は朝鮮半島の軍事・国際関係論。
慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。
韓国延世大学韓国語学堂卒業。
防衛省防衛研究所に教官として36年間勤務。
2011年、統括研究官を最後に防衛省退職。
韓国延世大学国際学部教授を経て現職。著書に『韓国はどれほど日本が嫌いか』(PHP研究所)、『防衛庁教官の北朝鮮深層分析』(KKベストセラーズ)、『恐るべき戦略家・金正日』(PHP研究所)など。