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マイクロ波化学(株)【9227】の掲示板 2024/06/12〜2024/07/05

>>687

TAFNEX®CF/PPとマイクロ波化学について

CFとポリプロピレン(PP)を複合化したUDテープ「タフネックス」


マイクロ波化学の新技術「カーボン―MX」は電子レンジに使われる電磁波のマイクロ波を使い、直接繊維を加熱するもの。炉全体を加熱しないため、エネルギー利用を効率的にできる。また再生可能エネルギー由来電力の利用により90%以上の二酸化炭素(CO2)排出量削減も可能と期待されており、今回の大型実証設備で確認したい考えだ。加熱時間の大幅な短縮や装置の小型化、安全性向上にもつながるとみる。
マイクロ波化学の塚原保徳取締役CSO(最高科学責任者)は「マイクロ波のデザインを深掘りし、どのようにすれば大型化できるかなどを約16年かけて確立してきた」と力を込める。今回の大型化や長期運転の中での課題などを確認しつつ、まずは24年度中のサンプル提供を目指す。
一方の三井化学は実証を通じ、環境負荷を低減できるCFのビジネスモデルを検討する。CFは軽量で剛性が高い点が強みだ。マイクロ波の活用でCO2排出を大幅に削減できる製造法が加われば、脱炭素対応の重要性が求められる中で製品としても差別化できる。CF自体の販売に加え、CFとポリプロピレン(PP)を複合化したUDテープ「タフネックス」やCF強化コンパウンドでの採用を想定する。
CFは東レ帝人、三菱ケミカルグループが世界シェアの上位を占めているものの、中国勢が激しく追っている状況だ。三井化学繊維強化複合材チームの宮田篤史チームリーダーは「軽量で強い炭素繊維複合材(CFRP)がモビリティーに関わらずニーズが高い。汎用をターゲットにマーケットを広げていくことが重要だ」と語る。他のCFメーカーとの連携やライセンス供与などさまざまな可能性も視野に入れつつ、マイクロ波化学とともに実証に臨む。