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(株)タスキ【2987】の掲示板 2023/11/17〜2023/12/12

タスキは、統合発表翌日は動意付き高値1,496円をつけましたが下落。本日の終値は1,373円と統合発表前と同水準に株価は下落しています。

下落してしまった要因は複数あると考えられます。統合発表後、タスキHDの経営方針・計画・業績見通しは未だ公式に示されておらず不透明感が続いています。また、信用買いの強制返済等の需給面での懸念やこれまでテックの側面を前面に打ち出していたタスキの不動産色が強まることで、金利動向や物価動向など不動産市況の影響を受けやすくなるのではないか、グロース的なバリュエーション変化が乏しくなるのではないかといった懸念など様々です。

先日、タスキのIRに統合後の経営計画等について問い合わせさせていただきましたが、9月19日に開示した中期経営計画はタスキ単体としては変わらないものの、タスキホールディングスとしての経営方針、計画等については今後両社で検討することとなり、現時点で発表時期は未定との回答をいただいております。タスキHDとしての今後の絵が統合発表直後に示されなかったことは個人的にも残念に感じますが、XではIR担当者が統合に際したQ &Aを示す予定とのアナウンスをしていますので、その内容に期待したいと思います。また、両社のIRにはなるべく早くに、タスキHDの姿・将来像を市場に提示していただき、良好な視界を市場に与えていただければと思います。

なお、統合後に新会社はグロース市場へ上場となりますが、プライム市場の上場基準を満たすものと考えられ、プライムへ市場変更した場合は、インデックスファンドなどプライム市場を対象とした骨太・機械的な株の買い需要や顧客・金融機関等への信頼度の上昇が見込めるなど恩恵が齎されると予想されます。また、新日本建物とのシナジーが生まれることが濃厚であることなど、中長期的にEPS上昇やバリュエーションの変化が訪れ得る転機であると言えます。一過性の要因での下落(上昇)があったとしても、最終的には会社の適正価値に落ち着いていくのが株の世界ですので、本質的な市況・会社の成長が予感されれば、分売や増資の時のように不透明感や需給による下落が却って中長期的なチャンスにもなリ得ます。ここが投資家の醍醐味と言えるでしょう。