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2023年8月11日、国営放送の中国中央テレビ（CCTV）によると、中央政府は、北京市と天津市、河北省、黒竜江省、吉林省を含む洪水被害地域への災害救援基金に総額77億4000万元（10億7000万米ドル）を割り当てた。

中国北部の河北省は洪水後の復興に2年を費やす可能性があると、国営メディアのチャイナニュースサービスが金曜日に報じた。中国の主要な北部穀物生産地帯では洪水によりトウモロコシやコメが被害を受けており、別の台風の接近に伴い雨量がさらに増えることが予想されており、トレーダーやアナリストらによると、世界的な食料インフレ圧力がさらに高まる恐れがあるという。

２人の貿易関係者によると、当初の推定では、同国の生産量の約２％に相当する400万〜500万トンのトウモロコシが洪水の影響を受けているという。シンガポールの別のトレーダーは「そのうちどれだけが完全に失われるか、損傷するかは確認できない」と語った。米国農務省（USDA）によると、中国のトウモロコシ輸入量は2023〜24年に前年の1,800万トンから増加し、過去最高となる2,300万トンに達すると予想されており、影響は輸入により緩和される可能性が高い。

北京東方アグリビジネスコンサルタントの上級アナリスト、馬文峰氏はロイターに対し、「洪水は確かに北東部のコメ生産に影響を及ぼし、洪水の影響を受けた地域ではコメ生産量が3〜5%減少する可能性がある」と語った。フィッチレーティングスは金曜日、中国の穀物生産地域での大雨が世界のコメ価格に上昇圧力をかける可能性が高いと述べた。インドが非バスマティ白米の輸出禁止を発表して以来、コメ価格はすでに20％以上上昇している。上海に本拠を置くJCインテリジェンスのアナリストのローザワン氏は、中国は大部分を自給自足しているため、中国東北部でのコメ生産量の減少がコメ輸入につながる可能性は低いと述べた。