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ASMLホールディング【ASML】の掲示板 〜2021/10/20

>>353

 PC市場の低迷により。インテルに陰りが見えてきたのは既に2019年上期からです。 しかし、新型コロナウィルスの世界的な蔓延で半導体市場の低迷により、その程度が大きくなってきました。

 2020年に回復すると期待されていた半導体市場が5G市場の立ち上がり低迷で影響を受けています。さらに、データーセンターでのAPU/GPU市場で 圧倒的なシェアを保っていたインテルの5G対応製品の開発遅れが拍車をかけています。生産面で最も重要な露光装置が5GではEUVに代わるからです。一方、インテルに後れを取ってきたファブレス企業(AMD,エヌディビアなど)が生産をファウンドリー企業TSMCに委託して売上高を伸ばしてシェアを獲得しています。まだ、インテルのシェアは80~85%ぐらいで優位に立っていますが、ロジックで世界一のインテルが今後どのように新製品開発に力を注いでいくかに注目されています。NAND事業をハイニックスに売却して今後ロジック事業に投資を集中するのではないかという市場の注目も重要です。

 一方、AMDの追い上げは激しいものがあります。オークリッジ国立研究所のスパコン(Frontier)にはAMD製のCPU/GPUが採用されたり、次世代EPYCCPU(ZEN4)がローレンスリバモア国立研究所に納入されたり、HPC向けCPU中心に売上高を急伸させています(2020・12期:売上高対前年度比約4倍予想)。2月の「ISSCC2020」で「ZENアーキテクチャ」採用機種の強気な発表もあります(詳細は発表文献をご覧ください)。

 5Gネットワーク、データーセンター、AI・ビッグデータ分野などでのCPU/GPU市場でのインテル、AMD,エヌディビアの今後のシェア争いが今後の企業の業績伸長に深く関係するので注目すべきです。