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【GBP】四半期国内総生産の掲示板

 本日のロンドン為替市場では、欧州での新型コロナウイルス感染状況を見極めながら、22日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会やラガルドECB総裁の記者会見に向けた思惑で上下する展開か。荒い値動きが続く欧州長期債にも引き続き目を向けておく必要がありそうだ。昨日の独10年債利回りは一時-0.402%、英10年債利回が0.516%とそれぞれ2月12日以来の水準まで低下した。

 欧州序盤にはビルロワドガロー仏中銀総裁の講演が予定されているが、ECB理事会前のクワイアット・ピリオド(quiet period、いわゆるブラックアウト期間)に入り金融政策についての発言はできず、相場の材料とはなり難いだろう。フランスで第4波入りしたとされる、新型コロナ感染状況への見解が示されそうだ。

 今回のECB理事会で注目されるフォワードガイダンスについては、戦略見直しを反映させた形で調整が行われるとの見方が大勢を占めつつある。ハト派スタンスの強化に繋がると予想されるなか、結果がでるまではユーロドルの上値は追いづらいのではないか。

 英国人口の約5分の4が住むイングランドでは19日からコロナ規制が解除されたが、感染拡大への警戒感は高まったままであり、ポンドの上値を抑える材料の1つとなっている。感染リスク増を受け、米国務省は「英国への渡航、中止勧告」と4段階で最も厳しい水準に引き上げた。劇的に英国の状況が改善されるとも思えず、ポンドは売り場探しとなりそうだ。
 
想定レンジ上限
・ユーロドルは15日高値1.1851ドルが上値めど。ポンドドルは200日移動平均線1.3703ドルを念頭に昨日レンジの半値1.3723ドル付近が目先の上値めど。

想定レンジ下限
・ユーロドルは19日安値1.1764ドルが目先の下値めど。割り込むと3月31日安値1.1704ドルが意識される。ポンドドルは節目1.3600ドルが下値めど。