ここから本文です
投稿一覧に戻る

【USD】個人消費支出の掲示板

 本日のNY為替市場のドル円は、パウエルFRB議長とイエレン米財務長官による米下院金融サービス委員会でのコロナウイルス支援・救済・経済安全保障(CARES)法についての証言に要注目となる。
 事前に公表された下院金融委員会での証言テキストでは、パウエルFRB議長は「景気回復は一般的な予想よりも速いペースで進んでおり、力強さを増している。しかし回復は完全には程遠い。このため連邦準備制度としてわれわれは引き続き、必要とされる間は経済を支援していくつもりだ」と表明することになっている。
 バイデン米政権は、1兆9000億ドル規模の追加経済対策法に続いて、最大3兆ドル規模の長期プログラムを準備中、と報じられており、イエレン米財務長官に対しては、過去最大規模の財政赤字と債務残高の持続可能性についての説明が求められることになる。また、超緩和的な財政・金融政策が消費者物価を急激に押し上げるリスクがあるとの批判に対する回答にも要注目となる。
 さらに、今月末で終了する補完的レバレッジ比率(SLR)条件緩和策の変更点に関する言及にも要注目となる。市場では、終了により2000億ドル規模の米国債の売りが出るのではないかと警戒されている。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値の目処(めど)は、3月15日の高値の109.36円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値の目処(めど)は、3月8日の安値の108.27円。