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【USD】個人消費支出の掲示板

 本日のニューヨーク為替市場では、まずは8月米消費者物価指数(CPI)で足もとのインフレ動向を確認し、結果を受けた米長期金利の動きにドルは付いていくことになりそうだ。その他、時間外で上値を伸ばした原油相場の値動きも注視する必要があるか。

 日本時間21時30分に発表される8月米CPI総合の前年比予想は+5.3%、同コア指数の前年比予想は+4.2%と、それぞれ前月から0.1%ほどの伸び鈍化が見込まれている。ただ、先週発表された8月米卸売物価指数(PPI)が高水準を記録したことで、一部ではCPI上振れへの警戒感もくすぶっているようだ。

 なおニューヨーク連銀が昨日公表した8月の消費者調査によれば、期待インフレ率(中央値)は1年先で5.2%、3年先では4.0%という結果だった。これらは13年に統計開始以来の最高水準であり、人々の将来のインフレ期待は引き続きかなり高いことが分かる。

 時間外のNY原油先物は一時71ドル前半まで上昇した。ハリケーン「アイダ」による被害で米南部の石油生産回復が大きく遅れているところに、ハリケーン「ニコラス」がテキサス州沿岸に上陸。原油供給のひっ迫懸念が更に高まっていることが、エネルギー相場を押し上げているようだ。

 今後も「ニコラス」次第で原油相場も荒れた値動きが予想される。産油国通貨でもあるカナダドルの動きは欧州時間では鈍いが、北米勢が本格参入後は動意付くのではないか。

想定レンジ上限
・ドル円は8日高値110.45円。ドル/カナダドル(CAD)は日足一目均衡表・基準線12720CAD。

想定レンジ下限
・ドル円は3日安値109.59円。ドル/カナダドルは10日安値1.2583AD。